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【おじさん目線】若者からドン引きされた “Facebookおじさん”について思うこと

2018 2.2

以前、kakeru編集部では「なんでそれをFacebookに投稿するの…?」と、若者を困惑させる“Facebookおじさん”について、取材をしました。

今回は、Facebookおじさんと同年代の男性たちに話を聞きました。若者たちの声を受けて、どのような感想を持っているのでしょうか。

kakeru_img_fbojisannoojisan_b_2017-12-22 (写真左手前)田村さん/40代前半会社員。Facebookはリアルの友人に向けてのみ公開しており、主に「生存報告」として利用している。
(写真左奥)村田さん/30代後半会社員。Facebook自分が好きなものを1日30回ツイートするように投稿している。Twitterはゲーム用として利用。
(写真右奥)佐藤さん/30代半ば会社員。趣味の話はTwitterを利用しているが、Facebookではもっぱら、リアルな知り合いからの「いいね」がもらえる手料理写真などをアップしている。
(写真右手前)島田さん/30代後半会社員。NewsPicksと連携しているため、基本的にはニュースのシェアや職業柄仕事の話が多め。

 

今回お集まり頂いた皆さんは、Facebookおじさんと呼ばれる方々と同じく30代半ば~40代前半の4名。いわゆるポスト団塊ジュニアと呼ばれる世代で、インターネット黎明期に青春時代を過ごしてた方々。当時からネットにどっぷりと使っていたとのこと。

そんな彼らの視点から、Facebookおじさんや、それに対する若者の意見について話してもらいました。

おじさんも若い子も危機感がないんじゃない?

kakeru編集部:皆さんは、私たちが前回取材したFacebookおじさんに関する記事はご覧になりましたか?

全員:見ました。

kakeru編集部:若者から「筋トレの自慢とかするなよ」とか、結構トゲのあるコメントも多かったのですが、読まれてどう思いましたか?

村田:特に何も(笑) 分の周りにもそういうおじさんはいるし、そういう人たちのことを言いたい気持ちも分かる。

田村:「なんでそんなに意識高い系の投稿してるんだろうこの人は…」って、普通に思うからね。

島田:そうそう。この会社とあの会社が合併したとかの話とかね。当事者じゃない限り別に関係なくね?

kakeru編集部:若者と同じような感想をお持ちなんですね。

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田村:というか、Facebookおじさんのような投稿をするのっておじさんに限らないと思ってるからさ。

kakeru編集部:若者も同じような投稿をしているということですか?

村田:若い子のFacebookを見てると、「お前は節目を迎えるたびに、なにかを決意してるなあ」って子とかいるじゃない? 結果なにも変わってないけど、どうした?みたいな。

島田:あと、「お前は本当に感謝が絶えないなあ」って、なにかに感謝ばかりしてる子ね。

田村:無意識にアップしている投稿を見ると心配になるよ。これで君のプライベートはダダ漏れだぞ、と。

佐藤:実名にしろ匿名にしろ、社会人になっても学生ノリでSNSを使っていると大変ですよね。とくにFacebookだと基本実名で、繋がっているのはリアルの友人・知人がほとんどなわけじゃないですか。

村田:投稿を限定公開したり、匿名性に特化した場所にするなりした方が良いと思うけどね。会社に入ってしまうと、下手な発言をするとリアルの関係に響くから。

島田:匿名性だとTwitterとかだと思うんですけど、社内の若手のアカウントって意外と見つけられちゃうんですよね。よく会社の悪口を投稿している子を見かけるたびに、なんなら直接話聞くわって言いたくなります。

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佐藤:あとは、この記事でも取り上げていた“タグ付け”ね。これも、Facebookおじさんに限らないと思うよ。「かわいい子と一緒に写ってる私」や「こんな人と一緒にいます」とかって、「マウンティング女子」って言葉が流行ったことあったじゃないですか。同じようなものだと思いますよ。

kakeru編集部:皆さんはタグ付けはされないですか?

村田:しないですし、されても承認制にしていますね。承認制にしないとあらぬ疑いをかけられることもあるし…。

kakeru編集部:あらぬ疑い?

村田:たとえば、会社の取引先と一緒にいる写真を別の取引先の人が見たり、恋愛関係にない女性と一緒にいる写真も奥さんがいる人は疑われたりとか色々あるじゃないですか。

kakeru編集部:なるほど。Facebookおじさんの中には、一緒にいなくてもタグ付けしちゃう人いますよね。初めて会った人でも、すぐタグ付けした投稿したり。

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田村:さっきのマウンティングの話に戻るけどさ、前提として「見られたい」「見て欲しい」という欲求はあるんだと思うよ。

島田:それを楽しんじゃってるんじゃないかな?たとえば若い女の子とパンケーキ食べに行った写真を投稿しても、身が潔白だったら平気じゃないですか。

田村:そうかもね。でも、そうだとしたら本当に無防備すぎるし、危機感がないよね。みんな一度は2ちゃんねるとかで炎上した方がいいんじゃない?俺は炎上してから怖くて、気軽にオープンにSNSを使えないもん。

「Facebookおじさん」は、なぜ生まれたか?リアルでの距離が理由か?

kakeru編集部:Facebookおじさんのような人が出てくるのは、どうしてなんでしょうか。

村田:自分の投稿にみんなが興味があると勘違いしてる人は、もちろんいるでしょうね。

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島田:筋トレとかランニングみたいなライフログを投稿する人に、誰が「いいね」してるんだろう?って気になって、以前調べてみたんですよ。そしたら、毎回決まった人がしてるんですよね。そこで思ったんだけど、FacebookおじさんはSNSが不特定多数の誰かに見られてしまうっていう意識がないんじゃないかなって。

佐藤:たしかにね。若い子は不特定多数の誰かに向けて投稿する傾向がより強いだろうね。Facebookおじさんは特定の人を意識して投稿する。この違いが、Facebookおじさんという存在をつくり上げてるんじゃないかな。

田村:一方で、これは僕たちが悪い場合が多いんだけど、SNSで誰とでも気軽に繋がってしまうことも影響していると思う。

村田:なるほどね。リアルでの距離は遠い「Facebook友達」が多いかもしれないよね。その人のキャラもあまり分からないから、予想外の投稿が流れてきたときに敏感に反応してしまうのかも。

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佐藤:でも年上から、友だち申請されたら断れないじゃない? 今日参加してる我々おじさんたちって、インターネットが好きでいろいろ使ってきた中で、ライフログをネットに残すことの痛さを身をもって知っている人が多いと思うんですよ。

島田:ICQやらIRCにBBS、ホームページに触れて、ネットを通して世界と繋がれることにワクワクしたけれど、一方で怖さも知ってるよね。僕たちはネットの現実を知ってるんだけど、Facebookおじさんたちはまだ「SNS」というものに対して夢を見ているのかもしれないよ。

リアルとSNSには明確な境界線があるのでは?

「Facebookの投稿で見る人を困惑させているのはおじさんだけでない」という意見もでましたが、たしかに冷静に周りを見渡すと納得するのではないでしょうか?

そして、気になったのは「リアルとSNSには境界線があるのではないか」ということ。

SNSが私たちの日常に自然と溶け込むようになり、個人が自由に自分の考えや価値観をシェアできるようになりました。そして、遠く離れた友人ともSNSを介してコミュニケーションが出来たり、お互いの近況もまるで物理的な距離を感じさせないほどに分かってしまう。

たしかにリアルとSNSを対比して考えることは古いことなのかもしれません。

ですが、今回の話の中で挙がった「SNSで繋がった相手とのリアルでの距離感」は、おじさんや若者問わず意識しておかないといけないかもしれません。

引き続き、SNSにおける世代間の違いについて追っていきます。

企画・編集:三川、酒井 Text by 早川洸


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