ミクチャ世代は生放送に抵抗のない ニュージェネレーション?!合計フォロワー15万人、ミクチャ・ツイキャスのインフルエンサーと対談してきた(後編) | 石井リナ(連載14)

2015 10.30

こんにちは。石井リナです。

先日、専門校のバンタンデザイン研究所にて、「10代が学ぶべき最強SNS講座」と題して、トークセッションをしてきました。スピーカーは、MixChannel(以下ミクチャ)で大人気、Instagramのフォロワー数も10万人超のきりまるちゃん(17)と、ツイキャスやTwitterで固定ファンが多く、755でも公式アカウントを持つ岩田響耶くん(21)。そして、SNSコンサルタントであり、若年層のSNSにも精通しているということで、私、石井リナを加えた3名で行いました。司会進行はバンタンデザイン研究所の山田マシャさんでした。

前編《ミクチャ動画の作成に1ヶ月かけるのは当たり前?! 合計フォロワー15万人、ミクチャ・ツイキャスのインフルエンサーと対談してきた(前編)|石井リナ(連載12)》では、彼女たちがSNSを始めたきっかけ、何のSNSを1番にアクティブに利用しているのか、友達の誕生日にミクチャの○○をプレゼントするなど、衝撃の数々をお話しさせていただきましたが、後編では、彼女たちのスマホの中身や、いま「インフルエンサー」という立ち位置をどう思っているのか、という様なリアルボイスに迫ります。

是非前編と合わせてご覧ください!

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【スピーカー】
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きりまる(17)
MixChannelのカップル動画から人気に火がつき、Instagramのフォロワーは12万4,000人。ヘアメイクのハウツーをツイキャスで配信したり、飾らない高校生のリアルライフをInstagramで投稿するなどスマホネイティブなインフルエンサー。
Twitter: Instagram:


岩田響耶(21)
755の公式アカウントを持ち、Twitterのフォロワーは21,000人。ツイキャスでは、そのフランクな性格から人気に火がつき、固定ファンも多い。俳優を目指し、イベント参加や、サロンモデルとして活躍中。
Twitter:
Instagram:


石井リナ(25)
WEB広告のコンサルタントを経たのち、SNSコンサルタントとして企業のマーケティングに従事。学生時代よりファッション誌の広報インターンとして、リアルイベントの企画・運営をするなど、F1層マーケティングを得意とする。
Instagram: Twitter:

【進行】

山田マシャ(バンタン)
ファッション専門校「バンタンデザイン研究所」にて3,000人を超える生徒を指導。最新トレンドを意識した独自のファッションビジネス授業を年間30本以上プロデュース。SNSはInstagramがメイン。最近はSnapchatにハマっている。
Instagram: バンタンデザイン研究所 HP:www.vantan.com

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ミクチャ世代は、生放送に抵抗のない「生放送世代」

リナ:リアルタイムで配信することの抵抗って全然ない?

きりまる:いや、少しはありますね。だってこんなんだもん(笑)

(本人は自分のキャスを大画面で見るのに抵抗があったらしく恥ずかしがってました。笑)

リナ:きりまるちゃん達の世代と私達の世代の大きな違いの1つに、「生放送が出来るか出来ないか」っていうのが大きくあると思ってて。私たちの世代にはこういうキャスSNSがなかったから、抵抗もあるだろうし、2人みたいに上手には出来ないと思うんだよね。

きりまる:そう言われると、世代なのかもしれないですね。みんなやってるし、そこまで抵抗はないかもですね。

山田:響耶くんはツイキャスをやってるよね?

響耶:週2回くらいしてます。Twitterとも違って、ツイキャスの方が、生で会話出来るのが良いですね。

リナ:周りにもツイキャスやってる子は多い?

響耶:読者モデルとかの子には多いです。

きりまる:私の周りはあんまりいないかも。

山田:ちょっときりまるちゃんのツイキャス流してみよっか。
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(みんなで視聴)

リナ:これってどういうときにあげてるのかな?最初からあげるコンテンツをあげて投稿するのか、今やりたい!と思ってツイキャス始めるのかどっちなんだろう?

きりまる:ヘアメイクは聞かれることが多いから、それをアップすることが多いですね。文だと伝わらないものはTwitterやブログじゃなくて、ツイキャスであげてますね。

リナ:響耶くんどういうときに投稿してる?

響耶:あげようかな、と思ったときにあげてます。

山田:え、じゃあいまやってみようよ!

響耶:やりますか?!

リナ:お、いいですね。先進的!

(ツイキャススタート)

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山田:このネイティブ感いいね!

リナ:リナ:いいですね、ここにいる子たちもすぐに開き始めてくれて、みんな生中継に抵抗のない「生放送世代」ですよ。

山田:すごいね、コメントも増えてる!どこの県から見てるか聞いてみて!

リナ:リナ:大阪・島根・福岡県ですって……すごいですね!コメント89件ってこれ始めてから?(始めてものの2・3分)

響耶:そうです!

山田:これ何人が見てるの?

きりまる:リアルタイムだと600人くらいですね!(この日合計で8,000人ほどが視聴しました。

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リナ:めっちゃリーチしてるじゃないですか。このイベント!

きりまる響耶:ありがとうございます!!!(笑)

 

「755」の良さは「LINE」の様な手軽さ

山田:じゃあ次に、2人のスマホの中身を見ていこうか。まず響耶くんから。

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山田:加工アプリ少ないね。3つって、この世代からすると少ないんじゃない?

響耶:そうですね、僕写り悪いので、加工しても変わらないし、そのままあげちゃってますね。

山田:リナさん、見ていて気になることありますか?

リナ:そうですね、755ってどのくらいのペースでやられてますか?

響耶:3日に1回くらいですね。

リナ:私全然やってないんですが、面白い所ってどんな所ですか?

響耶:LINE感覚で出来るので、その気軽さはいいですね。

リナ:WEARはやってる?

響耶:最近は全然見てないです。消してもいいくらい(笑)

リナ:WEARをバリバリやってる人って、この年代だとあまり会わないんですよね。主婦層かアパレルの販売員の子が多いイメージです。

山田:そうなんですね。じゃあ次はきりまるちゃんのスマホです。
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リナ:これめっちゃ凄いと思ったんだけど、この壁紙ってアプリ?

きりまる:そうです!「ココッパ」っていうアプリです。

リナ:周りの子もこういう壁紙にしている子って多いのかな?

きりまる:1人だけいますね。

山田:気になるのが、1番下の固定の4つってこれなの?設定をドックに置いている子って初めてみたんだけど!

一同:爆笑

きりまる:え、必要じゃないですか?wifi繋ぐための設定だし、朝のアラームで時計は必要だし…。

リナ:たまたまじゃなくて戦略的な4つなんですね。(笑)

きりまる:そうです!

山田:加工アプリって何を使ってるの?あと、気をつけていることあったら教えて!

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きりまる:インスタですね。あとピクサートアイリスっていうアプリもよく使います。簡単にレクチャーすると、インスタのフィルターは使わず、マニュアルで「暖かさ」や「コントラスト」など各項目を調整していきます。オレンジっぽい暖かい印象にしたいので、それはほとんどの写真で気をつけてますね。「暖かさ」が足りないな~と思ったら、1度インスタの画面をキャプチャ取って、カメラロールに保存して、もう1度インスタ開いて暖かさをMAXにしたりします。

リナ:あ、それ私もよくやってる!私も、調整が足りないなと思ったらキャプチャとってもう1回調整かけます。

 

看護師と俳優がそれぞれの夢 インフルエンサーは通過点

山田:では、時間も迫ってきたので、最後に。今日話してくれている3人は好きなことを仕事にしていたり、それを目指して頑張っている人たちなんだけど、ここに来ているみんなはまだまだ将来について悩んだり、不安に思っていることも多いと思ってます。そんなみんなへ『将来に対するマイルール』みたいなものを聞ければいいなと持ってます!じゃあ、まず響耶くんから!

響耶:「好きなものこそやりたいと思ったらすぐにやってみる」ですね。僕も高校卒業してすぐにこっち出てきたんですけど、そのときはまだ将来のこともぼんやりとした風にしか考えていなくて。でもこっちに出てきたことも、行動に移してきたことも良かったと思っているので。

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山田:響耶くんの凄い所って、自分に責任を持っていることなんですよ。夢は俳優になることらしいんだけど、そのスクールのお金とかも自分で工面してきたんだよね。

リナ:凄いですね。立派です!

山田:SNSが救ってくれていることってあるのかな?

響耶:すごく支えられていると思います。あとはSNS経由でお仕事もらってるのもありますし、例えば今回みたいにみんなに触れ合う機会をいただけたりするのですごく有り難いですね。僕こういうキャラじゃないので、こういうこと言うの恥ずかしいんですけど(笑)

リナ:いやいや。物凄く株あがってるよ!(笑) あとツイキャスもライブ配信だし、コメントも活発だし、見てくれている人との距離が近いから、支えられていることも多そうだよね。

響耶:そうですね!

山田:きりまるちゃんはどうかな?

きりまる:私の場合は、「感謝を忘れない」ことと、「自分がしたいことは必ずする」ってことですかね。

山田:なんでそう思ってるの?

きりまる:そうですね、お母さんとかに反対されたとしても将来のことは私のことだし、私がすることだから、自分の将来は自分で決めるべきだと思ってます。

山田:ヘアメイクやファッションとかも、親御さんが反対することが多い職業だから凄く分かる。あと、きりまるちゃんの凄いことって、こんなに人気者で、東京とかに出てきたら読者モデルだったり、インフルエンサーみたいなお仕事もあるかもしれないのに、自分のやりたいことの軸のぶれなさが凄いなと思うんだよね。

響耶:僕は、この歳で感謝を忘れないという言葉が出てくるのが凄いと思います。

きりまる:そうですね、今回みたいなお仕事も1つの経験として良いなと思ったので参加させていただきましたが、自分のやりたいことはぶれないですね。

山田:いいね~!ファッションとかもこういう本気な子に来て欲しいですね。リナさんもありますか?

リナ:私のマイルールでいうと「とりあえずやってみる」ですね。こんな私ですら、学生の子とかにTwitterやInstagramでキャリアの相談とかされるんですけど。自分が何しているときが1番楽しかったかなとか、将来こういうことがしたいのかもって、過去の体験からしか考えられないと思っているんですよね。そういう経験って多ければ多いほど気付きが多くなると思うので、躊躇せずやってみることが大事だと思います。

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山田:本当にそうですね! では、最後にみんなから一言ずつ、「みんなにとってSNSとは?」を教えてください。きりまるちゃんから。

きりまる:生活の一部」ですね。必要な情報はすべてSNSで分かるし、友達がいま何しているかも分かるし、日常的に使うものですね。

山田:響耶くんは?

響耶:1つの参考書」って感じですね。みんながリプライとかで言葉をかけてくれるし、色んなことを教えてくれるので。でも全部を丸呑みにしてもダメだと思うっているので、ある1つの参考書っていう感じですね。

山田:じゃあ最後に、石井さんから今日の総括を。

リナ:今日は、トークセッションをすることができてとても面白かったです。私達と彼女たちのSNSの使い方が本当に違うんですよね。マーケッターの人たちってこういう「ニュージェネレーション」の動きをキャッチアップしにくいと思うので、今日のこのツイキャスを見て欲しいくらいです。(笑)あと、SNSって本当にツールでしかないし、オンライン上のコミュニケーションでしかないですよね。なので、最近ではよく「SNS疲れ」なんてことも言われますけど、気にしすぎることなく、依存しすぎることなく、適度に距離を楽しんでもらえればと思います。

山田:好きを仕事にしていくみんなに、一言もお願いします!

リナ:私は、学生時代に雑誌「ELLEgirl」っていうファッション誌で広報のインターンをしていて。アパレルブランドとリアルイベントを企画したり、運営をしたり、SNSでリアルタイム中継もしていました。私にとっては、この経験がもの凄くインパクトのある出来事だったんですよね。見れた世界も出会う人もここで大きく変わったと思ってます。なので、みんなも、少しでも気になったことがあれば、臆することなくチャレンジしていってほしいなと思います!

山田:今日参加してくれたみんなもぜひ、明日から1つでもチャレンジを増やしていってくださいね!今日はどうもありがとうございました!

 

「10代が学ぶべき最強SNS講座」企画・運営
バンタンデザイン研究所
www.vantan.com

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今回のイベントリポートで感じたことは、18歳以下の「ミクチャ世代」の若者たちは確実に「ニュージェネレーション」だということ。私達(18歳~25歳)「インスタ世代」とは大きく乖離があるという印象でした。

彼・彼女たちは、物心がついたころからスマホがあって、動画サービスへの抵抗感がなく、かなり使いこなしている印象があります。「MixChannel」も「Vine」も「ツイキャス」も、メインストリームは「ミクチャ世代」の若者たちです。

「インスタ世代」の私達は前略プロフィールで育った世代なので、ツイキャスの様に生放送で自分のリアルライフを垂れ流すことには抵抗がありますし、そもそも彼女たちの様に面白いコンテンツとして提供するスキルがないと思います。彼・彼女たちは、かなりの動画ネイティブなので、見られること、きちんと楽しませることを理解した上で、生放送配信が出来るし、コンテンツ作成も出来るのではないかと感じました。

もう1つ興味深いなと思ったのが、インフルエンサーの2人が、そもそもインフルエンサーになりたいわけではないということ。たまたま配信を続けていたら、フォロワーが増えて今の環境に至るということ。有名になった今ですら、「やりたいことは他にあります!」とはっきり告げる2人に驚かされっぱなしでした。有名になりたくて、なった子もいると思いますが、みんながみんなそうではないということ。オトナが思っているより、インフルエンサーの本音はもっと違う所にあるのでは?と感じさせられた1日でした。

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それでは、また!


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