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【実録】広告運用のノウハウをマッチングアプリに活かす男たち

2017 6.26

こんにちは。kakeru編集長の三川です。

みなさん、マッチングアプリを使ったことはありますか?今では「Tinder(ティンダー)」を筆頭に、「Pairs(ペアーズ)」や「Omiai(オミアイ)」、「タップル誕生」など、さまざまなマッチングアプリがありますよね。

友だちのなかでも「マッチングアプリで彼氏と出会った。結婚した」という人が増えてきました。その話を知り合いの男性にしたところ、「マーケティングの考え方でマッチングアプリを使っている」という話を小耳に挟んだので、無理言って取材をさせていただきました。

※プライバシー保護のため、これでもかというくらいモザイク加工しております。

お話をお伺いした男性二人

男性A:30代男性 マーケティング系の会社に勤める。Pairsを利用。

男性B:30代男性 ある企業のデジタル担当。Tinderを利用。

マッチングアプリと広告は考え方が似ている

三川:お二人はどのマッチングアプリを使っていますか?

男性A:自分はPairsを使っています。

男性B:自分はTinderですね。男性AがPairsに課金しているのを見て、最初は「絶対にマッチングアプリは使わないぞ」と思っていたんです。ただ、今年の1月頃に三川さんから「課金せずとも楽しめますよ」とオススメされて。それで、いざ使ってみたら、ものすごくハマってしまいました(笑)。

三川:そういえば私が薦めて、かなりハマっていましたよね(笑)。マッチングアプリのどんなところに魅力を感じたんですか?

男性B:普段、自分が行っている広告配信の仕事と似ていた点ですね。例えば、広告は画像や文言の組み合わせによって、どれだけ反応率を上げられるか。そして、どのように次の行動を促していくかを考えるのですが、それはマッチングアプリも同じで。いかに「いいね」を押してもらって、メッセージのやり取りにつなげるかを考えるのが面白くて、面白くて。それですごくハマっていきましたね。

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三川:マッチング率を高めるために、どんなことを考えて、実行したんですか?

男性B:Tinderは12時間で100人に「いいね!ができ、1日で最大200人に対して、「いいね!」をつけることが可能です。これを広告の観点から考えると、1日の広告の配信数がすでに決まっている、と。そうした状況の中、大切になるのはいかに1日の広告配信数(いいね)を減らさず、きちんと運用していけるかどうか。つまり、毎日200人に「いいね」を送ることが大切になります。

あとは、画像のクリエイティブですね。向こうに興味を持ってもらうためには、画像のクリエイティブがすごく重要な要素になります。だからこそ、クリエイティブをきちんと精査して、プロフィールの画像や文言に何か引っかかりを作っておくと、向こうから問い合わせが来るようになる。そうすると、マッチング後のメッセージのやり取りも行いやすくなります。

具体例を挙げると、1枚目に出て来るプロフィール写真は普通のものにしておき、残りを全て不思議なポーズの写真にしておく。そうすると、それらの写真に興味を持って「いいね!」してきているのが分かるので、メッセージのやり取りが始めやすい。

三川:なるほど! 女性にとってメッセージが送りやすくなるきっかけを、写真の中に入れておくと。

男性B:その通りです。「こんにちは」といった挨拶からメッセージのやり取りが始まっても、何がきっかけで「良い」と思ったか分からなければ、離脱率は高くなります。それは広告も同じですよね。だからこそ、意識的に興味を持ってもらえるきっかけを作るべきなんです。

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出会いと広告、どちらもCVに対する考え方は同じ

三川:Pairsはどうですか?

男性A:Pairsはとにかくプロフィールのいいね数が大切になります。基本的には100いいねを獲得している状態が望ましいのですが、男性ですと、なかなか100いいねを獲得するのは難しいんですね。放置しておくと、5いいねか10いいねくらいしかつきません。

では、どうやっていいね数を稼げばいいのか。その方法は2つあります。

まず1つ目は、毎日無料いいねを押すこと。これを忘れないようにルーティン化することが大切。個人的な肌感覚として、8回いいねを押せば、4いいねくらい返ってくるので、1日でいいねを4つ増やせる、というわけです。

2つ目は足跡をつけて、相手にいいねを押してもらう。例えば、検索条件を「50歳以上」に絞り込み、そこに出てきたアカウントに足跡をつけにいく。50歳以上の人は若い男性からの足跡がつけば、大体の確率でいいねを押してくれるので、労せずいいね数を獲得していくことができます。

これを繰り返していけば、100~150いいねくらい獲得でき、年齢が近い女の子からすごいアカウントと思われるようになるわけです。

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三川:なるほど。100いいねにいくまでは、質よりも量だと。戦略的にやっているんですね。

男性B:適切なターゲティングとゴール設定、そして自分の価値を高めること。これがとにかく大事。持っているリソースに対して、どれだけCV(コンバージョン)にシビアになれるかどうかですよ。

男性A:個人的には、仕事でやっている当たり前のことを、そのままマッチングアプリに活用しているだけですね。広告のCVR(コンバージョンレート)を高めようとしたら、細部のクリエイティブまでこだわるじゃないですか。それと同じですよ。

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マーケティングのノウハウは“日常”の中に眠っている

三川:話を聞いていて、新人の研修にも使えそうな気がしました。

男性A:“出会い”という目的を、いかに最小のコスト、工数で達成するか。すごく勉強になることがあると思いますね。この意識がついてくると、Facebook、Twitter然り、自分の投稿に対する効果測定も自然と行うようになっていきますよ。

男性B:リーチ数が決まっている中で、どれだけリフトさせるか、CVRを上げられるか。マッチングアプリにも勉強できることは、たくさんあるんですよ。

男性A:マッチングアプリの相手が人であることは重要だと思っていて。広告、マッチングアプリ、Webサイトもすべて“人”が相手になっている。実際にマッチングアプリを使ってみても思うのですが、カスタマージャーニーって、あまり意味がないなと。そこまで想像通りにユーザーは動いてくれないし、深いことも考えてないんですよ。提供したいものをシンプルにして、ゴールまでたどり着けるようにしておけばいいんです。

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三川:最後にお伺いしたいのですが、何でマッチングアプリを使っているんですか?(笑)

男性A:いやー難しい質問ですね。なんでだろう……。やっぱり、面白おかしいことがあったのを男友達に言いたいんですよね。なんか伝説を作りたいんです。

男性B:そうなんですよ。「マッチングアプリでこういう人に会った」「こんな面白いことがあった」というのを自慢したい。それを肴にして、酒を飲みたいわけですよ。小学生の頃に流行った“スカートめくり”をしている感覚に近いかもしれませんね。

三川:かわいい子だけに会うことが目的、というわけでもないんですね(笑)。

男性A:かわいい子だけにターゲットを絞ってしまうと、広告が配信がされないDSP(デマンドサイドプラットフォーム)みたいな感じになってしまう。相手からレスポンスがないと、その先に行けないのに、こっちがターゲティングを絞ってしまっては上手くいかないよね、と。単純に、自分とは違うコミュニティの人と会うだけで楽しいですけどね(笑)。

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まとめ

いかに最小のコスト・工数で目的(マッチング)を達成するかは、広告とそっくりの考え方です。普段何気なく活用しているマーケティングのノウハウを出会いにも生かせるのかー!と新しい気付きに出会えた取材でした。

また、これはフリマアプリにも通じるところがあるなと感じました。売りたい商品を理想の値段で買ってもらうために、商品の魅力を最大限にだす。個人の力量が試されますね。

「モノを売る」ことを仕事にしている人は、マッチングアプリやフリマアプリを活用して小さなマーケティング体験を積み上げることをオススメします!

Interviewer:三川夏代
Writer:新國翔大


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