こんにちは、編集長のえとみほです。
前回お届けした「Ingress速報のなかぴ氏に聞く、一人でもできる人気ニュースサイトの作り方(インタビュー前編)」がおかげさまで大変ご好評をいただきまして、「これは早く後編をアップしなければ!」というプレッシャーがかかりまくっていたのですが、イングレス公式イベントPersepolis(ペルセポリス)などもありましてすっかり遅くなってしまいました。
というわけで、大変お待たせいたしました。なかぴ氏インタビュー後編をお届けいたします!
なかぴ氏の考えるIngressの魅力とは
えとみほ:ところで…実は私がIngressのアカウントを取得したのってかなり前なんですけど。当時の会社の同僚(※実はえとみほはその頃Googleで働いていました)に「こんなの出たからちょっとやってみてー」って言われて。
なかぴ:ええ。
えとみほ:でもやってみてすぐ「あー、これ絶対流行んないわ」って思ったんですよ、正直なところ。インストールしてはみたものの、何やっていいかわからなかったんで。当時は英語版しかなかったですし。
なかぴ:そうですね(笑)、わかりやすくはないですよね。
えとみほ:だから、Ingressがこんなにたくさんの人に支持されるようになって、正直びっくりしてるんですよ。ちなみに、なかぴさん的に考える「Ingressの面白さ」ってどういうところにあるんでしょう?
なかぴ:んーーー(しばし考える)、この世の中がゲームだと気づかせてくれるところですね。個人的には。
えとみほ:というと?
なかぴ:よく偉い人とかが「人生はゲームだ」って言ったりするじゃないですか。でもそれって、一般人の僕からするとあんまりピンとこないなぁ…と思っていて。だけどIngressをやっていると、現実とゲームの世界のレイヤーが重なっていて、人生がゲームのように思えてくるんですよ。人生っていうと大げさですけど、日常生活そのものがゲームなんだって。
自分が外に出てどれだけ活動したかとか、どれだけ交通費を使ったかとか、そういうことがIngressではポイントになってくる。あんまりこういうゲームって、これまでそんなになかったと思うんですよね。
えとみほ:確かに。ゲームっていうとバーチャルな世界で完結するイメージですよね。
なかぴ:そうですね。作られた世界の中で仮想の自分になりきるとか、そういうものが多かったと思うんですけど、Ingressってそうじゃないじゃないですか。ゲームにのめり込むと(いい意味で)ライフスタイルが変わる、そこがほかのゲームにはあまりない魅力かなと思っています。
何十万人ものプレイ状況に影響を与えられる醍醐味も
えとみほ:ところで、Ingress速報さんではよく一般の人から見たら「頭がおかしいのでは」と思われるようなCF(三角形)を作った人の話なんかがネタとして取り上げられてますけども。
なかぴ:あ、はい。
えとみほ:私が最初にIngress速報さんの記事を見たのが確か、イギリスが丸々エンライテンド(緑)に沈められたっていう話だったんですけど、ああいうのをやる人たちのモチベーションってなんなんですかね?何が彼らをそこまでさせてしまうのか。
※えとみほ注:CF(三角形)の中にある場所がすっぽり収まることをIngressでは「沈める」「沈んだ」という表現をします。
なかぴ:うーん、やっぱり自分の行動1つで、通常では考えられないくらい膨大な数の人のゲーム状況を変えられるっていうことじゃないですかね。たとえば、東京を沈めたら少なくとも何万人、何十万人かの人のプレイ状況に影響が出てくるわけで。
えとみほ:ああ、それはありますね!みんなが騒いでいるのを見てほくそ笑むという…(笑)
なかぴ:(笑)
※えとみほ追記:そういえば先週末のPersepolisではこんなCFを張った方々もいらっしゃいましたね…。
【壊したければ山頂に来い】ペルセポリス、戦いの記録【謎のメッセージ】(Ingress速報)
初心者はとにかく1回ポータルを壊す
えとみほ:最初の話に戻っちゃうんですが、Ingressってちょっと初心者には分かりにくいじゃないですか。でもある程度のレベルになると仲間が必要になってくるんで、周りの人を片っ端から誘ってた時期があったんですよ。で、世間でも騒がれてるからみんなやってみてはくれるんですが、ほとんど脱落しちゃうんですよね。10人いたら8人くらいは、早い段階で。
なかぴ:そういう人は、現実の世界がそんなにつまらなくない人なんじゃないですかね?見える景色もいっぱいあって、毎日やることもいっぱいあって。
えとみほ:リア充だから!?
なかぴ:はい、わりとそういう傾向はあるかもしれません。続かない人は。
えとみほ:そうかも、いや、そうです!
なかぴ:でもそうじゃなくても、最初はなかなか面白さがわからないと思います。ルールもよくわからないし。なので、そういう人にはシンプルに「なんでもいいから1回ポータル壊すまでは頑張ってみて」って言います。初期のレベルでも200発くらいバースター打ったら壊れますから。
えとみほ:あ、それいいかも。やることを明確にしてもらったほうがいいですよね、最初の頃は。いろいろ教えられてもできないんで。
なかぴ:あとは、もし周りにIngressやってるエージェントがいたら、その人と一緒に回ることですね。格段にレベルアップのスピードがあがります。
えとみほ:あ、それは絶対ありますね。わたし、最初の頃はルールもよくわかってなかったんで、レベル4くらいまではハックと人が壊したポータルのデプロイしかしてなかったんですよ。だから4までありえないくらい時間かかっちゃって。
なかぴ:レベル1とか2とかでもリンク張れるんだけど、知らない人多いんですよね。この辺のルールを最初に知っておくと、初期の挫折はだいぶ少なくなるんじゃないでしょうか。
今後のIngressとIngress速報の展望は?
えとみほ:さて、最後になりましたが、今後イングレスってどんなふうになっていくと思われますか?
なかぴ:あくまで勝手な予想ですけど、ナイアンティック・ラボ側からお寺やアートの位置情報を蓄積したAPIを解放するっていう話が出ているので、今後はそういったAPIを使ったサードパーティ製のIngress的なゲームが出てくるのではないかと。
えとみほ:あー、Googleっぽいですね。あると思います。なかぴさん自身は今後Ingress速報をこうしていきたいっていう、思いはあるんでしょうか。
なかぴ:いろいろ考えてます。たとえば、エージェントが喜ぶようなツールを作って提供したりとか。
えとみほ:おお!すごい。
なかぴ:いえ…思ってるだけでやってないんで。まずは勉強からです(笑)でも、常になにか新しいことにはチャレンジしていきたいとは思っています。
えとみほ:期待しています!今日はどうもありがとうございました。

Persepolis(ペルセポリス)を終えて
さて、このインタビューを敢行したのは5月の中頃のことなのですが、それから1ヶ月あまり経ち、Persepolis in Tohokuを終えて、さらにIngress速報はパワーアップしていると感じます。
何よりすごいなと思うのは「速報」の名に恥じないその更新スピード。なかなか個人がこの速度で更新し続けるのって難しいと思うのですが、サイトが育ち認知度が上がるに従って「正確な情報をできる限り速く提供する」という使命感も一緒に育っているように感じました。
というわけで、1ヶ月に渡ってお送りいたしました、なかぴ氏インタビュー、いかがでしたでしょうか。
…はい、インタビュー記事は「前後編いっぺんに書いとけよ」というツッコミは、どうかご容赦いただければと思います。深く反省しています。
えとみほでした。
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