「作業時間は1日30分だけだった」――SNSの価値を社内に浸透させた森田アルミ工業の軌跡とは?

2017 4.12

こんにちは。kakeruの酒井です。

最近では、企業がマーケティング活動にSNSを利用するケースは当たり前になりつつありますが、まだSNSについて、社内(とくに上長)に価値を感じてもらえてない担当者も多いのではないでしょうか? 理解のない人たちからすると、業務時間中に遊んでいるように見られることもしばしば。

ということで、直近でも公式妄想お絵描き企画など、積極的にSNSを活用している「」の担当者 野際万佐子さんにお話を聞いてきました。

元々は、1日30分程しか作業時間が無かったらしく、今SNS活用に悩んでいる担当者の方にとってヒントになることも多いと思います!

Twitterを運用する方が、広告に予算を投下するよりも効果が出た

――今日はよろしくお願いします! 森田アルミ工業さんはTwitterを積極的に活用されているようですが、目的としてはどのようなことを狙っているのでしょうか?

一番大きな目的は、会社の認知度を高めることですね。弊社は、大阪の端の方にあって全国的にも知られていない企業なので(笑) また、副次的な効果としてエンドユーザーの方々との距離を縮めることも目的としています。

――利用し始めたSNSはTwitterからですか?

いえ、実はGoogle+から始めているんです。当初は、弊社の公式サイトへの流入を目的に実施していました。でも、流入数がなかなか増えなくて……。他に効果的な施策がないか模索している中、まずはFacebookを導入しました。Twitterは、その後に社内に提案したんです。

――実際に流入数は増えましたか? 

増えましたね。同時期に、Facebook広告も配信をしていましたが、Twitterで呟き続けた方が効果的でした。とくに驚いたのは、GoogleやYahoo!などのリスティング広告も実施したのですが、Twitterの方が反応が良くて途中で止めてしまいました。

――それは驚異的ですね…….。 

もし弊社が販売サイトを持っていたら、リスティング広告なども獲得目的で続けていたかもしれません。ですが、サイト流入が目的だと、Twitterと比べて、費用対効果が見合わなかったんです。Twitterであれば私の人件費だけで済むので(笑)

――サイトの流入数以外に、「認知度が上がった」と感じたことはありますか?

フォロワーさんが、テレビの番組などで「おとうふ」が出てきたときに、弊社を思い出してくれたとツイートしてくれた時ですね。

――おとうふ……? 社名を想起させるキーワードとしては少し変わってますね。 

そうですね(笑) 会社としては”シンプルモダン”というコンセプトを押し出す運用を期待されていたんですが、Twitterの文化とは合わないですよね。Twitterは、ゆるくて、趣味でつながっていくコミュニティなので、「そんなコンセプトのまま運用するのは正直どうなの?」と思って(笑) 

むしろ、Twitterの文脈に合わせることが大切だと思っていたので、狙ってツイートをした時期があって。

――Twitterの文脈に合わせるために狙ったツイートが「おとうふ」だったと……?

メインで推しているのが”pid4M”という物干しアイテムでしたので、見た目と呼び方と機能のギャップで行こうと。そうしなければ誰の目にも触れず覚えてもらえないと判断したんです。


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