みなさん、ごきげんよう。山ノ手乗子です。
突然ですが、みなさんは「〇〇あり」という表現を知っていますか?
これは 「〇〇を言って(返して)くれてありがとう」 という言葉が略されている形です。Twitter上で頻繁に使われる言葉なので、活用することでTwitterをよく使うユーザーとの距離感がぐっと縮まりやすくなります。
1ツイート140文字という規制の中で進化した表現方法が、このようなTwitter独特の略語です。決して多くない字数制限の中でいかに相手へ自分の気持ちを伝えるか、錯誤した結果生まれた表現なのです。まるで昔の俳句や短歌のようですね(字数制限は10倍ほど緩和されていますが)。
Twitterユーザーの多くは、これらの言葉を活用してやり取りを行っています。ユニークな略し方ですので、初めて見た時は首をかしげてしまう方も多いでしょう。しかしTwitterに慣れ親しんでいる人ほどこのような表現を多様しているので、どのような表現をつかうかによってユーザーから見たアカウントの印象が変わります。
海外旅行に行った際、現地で日本語だけを押し通そうとする人はいませんよね?その地で話されている言葉、もしくは共通の言葉でコミュニケーションをはかるはずです。それと同じことが言えます。
Twitterという場所でコミュニケーションを取りたいのであれば、Twitterに合った振る舞い・言動をとることが必要です。
もちろんそれは、個人だけでなく企業でも同じです。
では、具体的な使い方を見てみましょう。
「おはあり」の使い方
たとえば朝なら
A:おはよう
B:おはようございます!
A:おはありです!
夜なら
A:おやすみなさい~
B:おやすみ!
A:おやありです~
このように、おはように返すのであれば「おはあり」、おやすみなさいに返すのであれば「おやあり」になります。それぞれ、「おはようと言ってくれてありがとう」「おやすみと言ってくれてありがとう」の意味が込められています。
間違っても、「この度は弊社アカウントの呟きに対して「おはようございます」と返していただきありがとうございます」なんてつぶやいてはいけません。
応用編:「◯◯てら」
応用編として、「〇〇てら」というものもあります。
これは「〇〇へいってらっしゃい」という言葉が略されている形です。
よく見かけるものは「りだてら」「ふろてら」などです。
「りだてら」は「Twitterから離脱する作業へいってらっしゃい」、「ふろてら」は「お風呂へいってらっしゃい」という意味を表しています。
本当はTwitterから離れたくないけれど、どうしても他のこと(学生の多くは勉強など)を進めなくてはならないため、一時的に離れなければならない…お風呂に入らねばならない…そういった時に使われる言葉です。
気乗りしない、後ろ向きな気持ちの時に「りだてら」「ふろてら」というフランクでゆるいやりとりをすることで、離脱の原因である物事に対する気持ちを少しでも前向きに転換できることもあります。
「○○あり」と「○○てら」の大きな違いとしては、前者は自分の発言に対し相手がリプライしてくれたツイートへの返事であり、後者は相手の発言に自分から自発的にリプライするものであることです。
つまりやりとりの回数が異なります。
フォロワーが多くなるにつれ、すべてのユーザーに対して「○○てら」などこちらから自発的なリプライを行うことは困難かもしれません。しかしTwitterを活用するのであれば、できることが理想ではありますね。
もしも「勉強頑張ってください!勉強は大事なことで今後にも響きますから云々」などとリプライを送ったら「うるさいな、お前は口うるさい親か!」と相手の逆鱗に触れてしまう可能性が高いでしょう…。
何事も「自分が相手と同じ立場だったらどう思うか」という自分事化する思考が、Twitterでも大切なのですね。
まとめ
今回は「○○あり」「○○てら」というメジャーなTwitter特有の表現をご紹介しました。
Twitterユーザーと交流する時には、なぜわざわざこのような言葉をつかう方がいいのか?旅行で訪れた異国でのコミュニケーションを思い浮かべてみたり、自分が相手の立場の場合にどのような言葉を使ってくれた方が嬉しいかを思ってみることで、「Twitter上ではどのような言葉を活用するべきか?」を考えるきっかけにしていただけたら幸いです。