どうも。kakeru編集部の青山です。平成2年生まれのゴリゴリの”ゆとり世代”です。
突然ですが、みなさんはSNSを使ってますか?
少し古い調査結果にはなりますが、総務省のデータを見てみても、10代・20代のSNS利用率は約95%以上と、かなり高い状況です。むしろ使っていない人を探すのが難しいでしょう。
ただ、最近では「若者のFacebook離れ」と言われるように、利用するSNSには変化が起きているようです。
……ホントですかね?
僕は職業柄もありますが、結構使っていますよ。
そこで、今回は「ゆとり世代」と「さとり世代」といった、いわゆる若者にアンケート調査を行い、巷に溢れている若者のSNS利用の真偽について確かめました。
※ゆとり世代、さとり世代の分け方には諸説ありますが、今回は「ゆとり世代(1987年~1993年生まれ)」「さとり世代(1994年~2004年生まれ)」とします。
そもそも「ゆとり世代」と「さとり世代」に違いはあるの?
そもそも、ふたつの世代に違いはあるのでしょうか?そこで、整理もかねて、ちょっとした年表図を作ってみました。
明らかに違うポイントがあります。それは、スマホやSNSの普及率し始めた当時の年齢です。
僕ら「ゆとり世代」も、もちろん上の世代に比べればSNSのリテラシーは高いです。しかし、中学・高校生活をSNSと共に過ごしてきた「さとり世代」は使い方や考え方がまるで違うと実感しています。
具体的にどう違うかというと、なんでもかんでもSNSに投稿するんですよ。たとえば、今日することをメモ代わりにTwitterに投稿したり、カップル共同アカウントなんかは顕著な例じゃないでしょうか。
というわけで、今回は大きく次の4項目の真偽を検証します。
- Facebookは若者の間ではもう使われていない!?
- 若年層で一番流行しているSNSはInstagramである!?
- 若年層は積極的にSNS投稿を行っている!?
- 若年層にとってSNSは検索ツールである!?
※期間:6月28日~7月1日、対象者:18歳~29歳までの男女、回答数:143(ゆとり世代68名、さとり世代75名)
それでは早速みてみましょう。
【検証その1】Facebookは若者の間ではもう使われていない!?
さて、よく耳にする若年層のFacebook離れ、実際どうなのでしょうか?「複数回答あり」で、普段利用しているSNSについて聞いてみました。
世代ごとで、違いがはっきりとでましたよ。
さとり世代はFacebook利用率が57%に対して、ゆとり世代は利用率73%という結果となりました。もう少し掘り下げるために、一番良く使うSNSについての結果を見てみましょう。
さとり世代のFacebook支持率はなんとたったの「1%」
逆にTwitterの支持率がかなり高く74.7%という結果に。そりゃメモをTwitterで見かけるわけですね…これを見るとFacebook離れが進んでいるという話が出るのも頷けます。
対して、ゆとり世代はFacebookを最もよく使うSNSと答えており、同じ若年層でも全く別の結果になってしまいました。
<結果>
「Facebookは若者の間ではもう使われていない」はウソ?ホント?
ゆとり世代:ウソ(まだまだ使っていた。しかし時間の問題?)
さとり世代:ホント(使うけど、もはやスタメンからは外れてた。)
【検証その2】若年層で一番流行しているSNSはInstagramである!?
Instagramは、ゆとり世代よりもさとり世代に定着しているようです。Facebookの使用率よりも高いということは、Instagramのみ登録して連携などは行っていない人も多そうですね。
ではもう一つの質問を見てみましょう。
一番流行しているとは言えないですね。数字だけを見ると、ゆとり世代もさとり世代も、約20%程。この結果は意外でした。もうちょっとですねぇ、うん。
<結果>
「若年層で一番流行しているSNSはInstagramである」はウソ?ホント?
ゆとり世代:ウソ(使ってる割合ではFacebook、Twitterに負けちゃう。)
さとり世代:そこそこホント(よく使うとまではいかないけど、すでにFacebookよりも使ってる割合が多い。)
【検証その3】若年層は積極的にSNS投稿を行っている!?
さて、ここからは最も気になるSNSの使い方についてです。まずは、使用頻度について見ていきましょう。
さとり世代は、投稿する人がすごく多いですね。「76%が投稿をする」と回答しました。
対して、ゆとり世代では、「投稿をする」「閲覧だけ」の割合は半々。「投稿はしないがよく見る」という回答は、友達の投稿も含め情報収集的にSNSを使用しているのでしょう。とはいえ、全く投稿をしないわけではありませんでした。
<結果>
「若年層は積極的にSNS投稿を行っている」はウソ?ホント?
ゆとり世代:ホント(見てるだけの人より投稿している人の方が多い。)
さとり世代:めちゃくちゃホント(見てるだけの人は約24%と驚きの結果に…)
【検証その4】今や若年層にとってSNSは検索ツールである!?
このお題は、GENKINGさんが言及したことでも話題になりました。
「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。
要は、「SNSで検索して出てきた結果は、個人のリアルな感想や口コミなので、信憑性が高い」ということですが、実際はどうでしょうか?
「SNSでよく閲覧する投稿は?」という質問を見てみましょう。
最も多かったのは「友達の投稿」でしたが、ゆとり世代、さとり世代ともに3番目に多く選ばれた「気になったもの検索する」に注目してください。
これ、かなり高い数値だと思うんですよね。だって「ググる」って言葉が一般化するくらい、基本的には検索エンジン上でなんでも調べちゃうじゃないですか。そんな中で、約3割近い人がSNSで検索をしているんですよ。GENKINGさんが言っていた「リアル」を求めているのかもしれません。
<結果>
「今や若年層にとってSNSは検索ツールである」はウソ?ホント?
ゆとり世代:わりとホント(けっこう検索ツールとしても使ってるよ。)
さとり世代:わりとホント(同上)
「ゆとり世代」と「さとり世代」の特徴まとめ
みなさんが、若年層に対して思い描いていたSNSの利用実態とどうだったでしょうか?
今回の結果をもとに、それぞれの世代の特徴をまとめてみました。あくまで個人的な見解ですので、みなさんの意見も伺えれば嬉しいです!
ゆとり世代(1987年~1993年生まれ)
- SNSを本格的に始めたのは大学生から
- Facebookはまだまだ現役SNS
- Instagramはぼちぼちハマってる
- 投稿するのも抵抗ないけど、どっちかというと見るだけのほうが多い
- 中にはSNSを検索ツールとして、上手く使ってる人もいる
さとり世代(1994年~2004年生まれ)
- SNSは中学高校から普通に使ってる
- Facebookは完全にスタメン落ち
- InstagramのほうがFacebookより好き
- 投稿が恥ずかしいなんて感覚ないよ。見てるだけとかよくわかんない
- 検索ツールとしてはたまに使う程度
SNSを活用した若年層マーケティンを行う際は、今回の調査結果のように、世代ごとに出た微妙な”違い”を把握した上で施策を考えていく必要がありそうです。
次回は、SNSを使って当たり前の時代の中で、「全く使ってない人」のインサイトを深掘っていきたいと思います!周りで「全然SNS使ってない」という人がいたらぜひ教えてください。
では。