こんにちは、石井リナです。
広告の導入や企業のアカウント立ち上げラッシュもあり、今年は企業にとっても空前のInstagramブームだなと感じているのですが、Instagramは当初画像加工アプリでした。
「そんなの知ってるよ」という声も聞こえて来そうですが、ということは加工して投稿する先はInstagramでなく、TwitterやFacebook”だった”ということです。画像加工アプリだったはずなのに、いつしか開いてみるとSNS機能がついて、「え、どうするの?これ」となった日のことを今でも覚えています。
「WE♡IT」だって画像収集アプリだと思っていたら、いつしかSNS機能が実装されていたし、「VSCO」だって画期的な画像加工アプリだと思っていたらSNS機能があってInstagramと同じ道を辿るのかかな、なんて考えたり……。
ふと思うのは、SNSサービスを作るより、画像加工アプリや画像収集サービスでユーザーを集めてSNS化した方が勝ち目があるのではないかということです。また、ユーザーの時間を奪取できるのではないかということです。
以前の立ち位置と現在の立ち位置はこういったイメージだと思います。
▼Instagramの歴史
個人的には「Snapchat」を画像加工アプリと思ってはいないし、「Pinterest」も画像収集サービスと思ってはいないですが、現在の若者はこの様な立ち位置でサービス、SNSを使い分けていると思います。
当初Instagram内だけで加工が完結されていたはずが、いつしか多くの加工アプリをまたいで画像を投稿し、Instagram内で画像クオリティの高さが披露されるようなコミュニティになっていったのではないでしょうか。
また、この図の成功例が「MixChannel」だと思います。ミクチャユーザーに、「どうしてミクチャを始めたの?」ときくと、「動画が作れるサービスだったから」と答えます。インスタ同様、投稿先がTwitterだったものが、いつしかミクチャとなり、彼女たちの時間を奪取したのだと思います。
▼MixChannelの歴史
ミクチャ動画は当初ミクチャ内の加工だけで完成されていましたが、現在は3つも4つも画像加工アプリを駆使し、ミクチャに投稿する文化となりました。お気づきの様にインスタと同じ流れです。もはやミクチャは動画加工アプリでなく、SNSとしてユーザーに好まれアクティブに遊ばれています。
そして、kakeruでも注目している「Snapchat」ですが、若年層アーリーアダプターの流行は「Snapchat」で加工した写真を「Instagram」に載せる動きだと思っています。「Snapchat」を連絡手段として利用しているユーザーより、画像加工アプリとして遊んでいるユーザーが、数として多い印象です。
また、その火付け役は、残念ながら(?)海外嗜好のトップインフルエンサーである事が多いのです。
▼日本で最もフォロワー数の多い水原希子さん
▼道端アンジェリカさん
トップインフルエンサーが「Snapchat」でこの様に画像加工し、Instagramで投稿をすれば、いまの若年層は真似して自分のアカウントにもこぞって投稿をします。も口パクアプリの「DUBSMASH」だって全部同じ流行の仕方です。
▼ローラさんもアバターアプリ「MY IDOL」を投稿
画像加工アプリの中でも、ここ最近の中で流行したものは、自分の顔を加工する、もしくは分身を作成するという流行です。そのインサイトには、自分の分身キャラクターが何かをするという自己満足的な面白みと、「見てこれ!」と友人に見せたくなる拡散欲求が発生する対外的な面白みだと思います。つまりユーザーが勝手に拡散してくれる、SNS向けのコンテンツだということです。
「SnapChat」もまだまだ連絡手段としては、普及していないイメージですが、「面白い加工が出来るならダウンロードしよう。なにこれ、これで連絡できるんだ、LINEじゃなくてSnapChatでいいじゃん」みたいな日がくるかもしれないですよね。
Snapchatは、今後下記の様なポジションに移動するのではないかなと思います。また、こちらにあげている画像加工サービスや、動画収集サービスは今後くる!と思われるサービスです。動画コンテンツがメインとなっているので、SnapChatが外部の動画も送信出来るようなサービスになることが前提です。
▼Snapchatの今後
まとめ
・画像加工サービスや画像収集サービスが、いずれSNSとなり、時間を奪取出来る様になるのでは
・画像加工アプリの場合、自分の顔を加工する、もしくは自分の分身を作成するアバターサービスがウケやすい
個人的には画像収集のサービス、アプリというのも、若い子が喜びそうなモノがない印象なので、ブルーオーシャンなんじゃないかなと思っています。
石井リナ的未来予想図でした。
それでは、また。