こんにちは! kakeru編集部の佐藤です。
今年の3月、SNSで人気のイラストレーター・ざきよしちゃんが、こんなツイートをしていました。
この『GIFスタンプ』めちゃくちゃかわくないですか……?
ご存じの方もいると思いますが、今年からInstagramでオリジナルのGIFスタンプが作成可能になっています。
今後、GIFスタンプを活用したプロモーションも増えるのでは?と感じ、実際に作成したざきよしちゃんに色々とお話を伺ってみました。
ざきよしちゃん/主にSNSを軸に活動しているイラストレーター。目の下がキラキラと輝いている女の子のイラストやゆるくてまるっとしたうさぎのキャラクター「やさしいうさぎ」など10-20代を中心にニーズの高いイラストを制作し、アイドル、ミュージシャンへのイラスト提供やSNS上の広告イラストなどで活躍中。
GIFスタンプにしたのは、自身のオリジナルキャラクターである『やさしいうさぎ(通称:やさうさちゃん)』。
Twitterや、などでイラストを投稿しており、10-20代を中心に人気を集めています。
「”けたたましく動くクマ”というキャラクターで人気のが、GIFスタンプを作ってSNSに投稿していて、それを見て自分も作ってみることにしたんです。」
『GIPHY』というプラットフォームを利用して作成することができ、最近では周りのイラストレーターたちもどんどんオリジナルのGIFスタンプを作成しているそうです。
初期費用や、販売時にも費用はかかりませんが、日本語版でのサポートがなかったため、はじめのころは作れる人が限られていました。こちらの記事に作成方法がわかりやすくまとめてありました。
トレンド入りした結果、著名人も利用。「使い勝手の良さ」も理由のひとつ
リリース後、『やさうさちゃんスタンプ』は、Instagramのストーリーズ上のトレンドに掲載され、またたく間に拡散。
各方面の著名人たちにも、利用されているようです。
「一番驚いたのは、世界的に有名なアーティストのさんに使われていたことです(笑)。」
トレンド掲載の影響か、国外の利用者も多いそう。
「なんでこんなにたくさんの人が使ってくれるんだろう?と僕自身も気になりました。周りの友人やSNSでつながっている人たちに聞くと、加工アプリを使わなくても手軽に可愛く演出することができるから、という理由らしいんですよね。」
GIFスタンプの効果は、1億6千万Views
今回、特別に『GIPHY』の分析画面を見せてもらいました。
今年3月にスタンプをリリースしてから、9月までの合計値は168.1M。つまり1億6千万Views以上…!
※「View」の定義は、GIPHYへ問い合わせ中です。おそらく、「Instagramの検索画面の表示回数」「ストーリーズ投稿上での表示回数」「GIPHY上の表示回数」の3つの合計値ではないかと推測しています。
管理画面上では、アップロードしたスタンプのトップ5の数値を確認することも可能です。
企業活用も徐々に増加
「やさうさちゃんのスタンプをリリースした後、企業のオリジナルGIFスタンプ制作もお手伝いしました。」
最近では徐々に企業活用も増えてきているようで、たとえば、次のような企業がオリジナルGIFスタンプを制作しています。
JINS
大手メガネチェーン店のJINSでは、自社のメガネをモチーフにしたスタンプを提供し、スタンプを使ったストーリーズキャンペーンも実施していました。
SNSで人気のイラストレーター・吉本ユータヌキさんがキャンペーンの告知をしています。
※キャンペーン自体は終了
カカオトーク
韓国発のメッセンジャーアプリ『カカオトーク』では、サービスのオリジナルキャラクターをGIFスタンプとして提供。
RiLi
人気ファッションメディア『RiLi』では、『riliダイエット』や『rikipicnic』など利用シーンに応じたスタンプを提供しています。
JAL
最新事例として、航空会社JALもオリジナルスタンプの提供を開始していました。
企業がオリジナルスタンプを提供することで、ブランドイメージ向上につながったり、SNS上で意図的にUGCを生み出したりと、様々な期待効果を見出すことができるのではないでしょうか。
実際に人気のGIFスタンプが、利用者の間で度々話題になることもあるようです!
また、今後は制作にあたり、ざきよしちゃんのような、特定の層に影響力を持つクリエイターとのコラボなども増えてくることが考えられます。
オリジナル『ARフィルター』の制作も注目
GIFスタンプをいちはやく作成したざきよしちゃんですが、新たな取り組みとしてARフィルターを作成しています。
というサービスを活用すれば、Instagramで利用可能なARフィルターを制作することができます。
実際にを使ってみてほしいのですが、スタンプが顔に貼り付く以外にも、顔が盛れちゃうんです。目が大きくなったり、肌がきれいに写ったり。
他の加工アプリを使わずに、Instagramだけで完結する点も利用者に受け入れてもらいやすそうな気がしています。
また、GIFスタンプと違い、アカウントの紐付けが可能なため、アカウントへの遷移率の高さも期待できます。
たとえば、ARフィルターを使えば、ポケモンGOのように、特定の場所にキャラクターなどを出現させることも可能なため、店舗を持つ企業のプロモーションにも活用できるのではないでしょうか。
今後、どんどん増えるであろうGIFスタンプやARフィルターを活用したプロモーションを私自身率先して提案していきたいなと思います!
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