皆さん、ごきげんよう。山ノ手です。
企業公式アカウントの中の人インタビュー3回目となる今回、取材をさせていただいたのは山芳製菓( )さん。「わさビーフ」というポテトチップスで有名なお菓子メーカーさんです。みなさん1度は食べたことがあるのではないでしょうか?
→→http://www.8044.jp/index.html
去年のエイプリルフールにTwitter上で「わさび抜きわさビーフ発売!」という衝撃的なネタを発表し、それを本当に商品化してしまうというなかなか行動力のある会社さんなのです。
【ポテトチップス新商品】本日より発売!以前からのお客様の声にお応えしてついに登場です。
— 山芳製菓株式会社(わさビーフ) ()
(わさび抜きわさビーフの生産は、現在終了しています。)
それでは前編をどうぞ!↓
★登場人物
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山芳製菓:ヲリハラ様
kakeru編集部:三川、山ノ手
—————ファンの方に、よりファンになってもらうために
山ノ手:本日はよろしくお願いします!さっそく、御社がTwitterをはじめた理由を教えてください。
ヲリハラさん:テレビCMなど大々的なメディア露出をしていないからこそ、ファンの方と確実にもっと深くつながれる方法を見つけたいと考えていました。そこで辿り着いたのがTwitterです。Twitter独自の「おもしろがる雰囲気」に魅かれたのが理由のひとつです。その雰囲気が弊社やわさビーフという商品のイメージと結びつきやすく、お客様とコミュニケーションを取り、つながりを持つ事で、ファンの方によりファンになっていただけるのでは、と。
あとは、趣味、興味関心軸でのつながりが大きいことが理由ですね。同時期に始めたFacebookよりも、情報を出したときの拡散性が強いという印象を持っています。
三川:ファンの方にもっと楽しんでいただくためにしていることはありますか?
ヲリハラさん:たとえば新商品が発売した時に、お知らせできる範囲で取り扱い店様の情報等をお伝えし、お客様相談室への案内と併せて行っています。弊社の商品は他社様に比べると、どこでも入手できる状況ではないレアなものが多いため、発売情報をお知らせした後に、なかなか見つからないというご意見を頂く事が多く、先にお伝えするようにしました。そのことで、購入した商品の写真つきで「買ったよ!」というリプライをして下さる方が増えたと思います。ご不便をおかけしている面もあるのですが、買って下さる皆さんには宝さがしの感覚で楽しんでもらえているようでとてもありがたいです。
頂いたコメントやご意見にもなるべく返信するように心がけていますね。おかげ様でたくさん頂けてうれしい状況です。たまにダジャレをまじえることもあるのですが、お付き合いして頂いたりと、優しい楽しい方たちばかりで助かっています(笑)
あとは商品名をクイズにして投稿したりするのですが、これがいつの間にか大喜利のようになっていて、私も毎回楽しませて頂いてます(笑)
大人向け しおうめ 味
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大人向け しょおうめー 味
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大人向け ちょううめぇ 味
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大人向け 超うめぇ 味 !!— 山芳製菓株式会社(わさビーフ) ()
山ノ手:だじゃれ?大喜利?
三川:商品を宣伝するのではなく、あえて大喜利ネタを披露しているということでしょうか?
ヲリハラさん:そうですね。Twitterのようなコミュニケーションツール上で一方的な宣伝ばかりしても、なかなかユーザーには響かないと思います。まずは商品や会社のことを知ってもらって、好きになってもらいたいと思っています。ファンの方に参加してもらいながら、一緒になって共感できる、共有できるということを意識して、投稿やTwitter上のイベントなども行っています。
会社全体が後押ししてくれる雰囲気に
山ノ手:御社の中でTwitterの評判はいかがでしょうか?
ヲリハラさん:今はだいぶその存在を認識してもらえていて、後押しもしてもらえていると実感しています。たとえば以前行われていたイメージキャラクターの名前募集にTwitterを活用することが決まった時などは、本当に嬉しかったです!Twitterの持つ拡散性が評価されてのことでした。
【改名キャンペーン】わさビーフのキャラクターの新しい名前を募集します!詳細をご覧の上、 で名前をツイートしてください。 期間は本日から5月23日正午まで。詳しくはこちら
— 山芳製菓株式会社(わさビーフ) ()
【新キャラクター名決定】Twitterで募集した3700件を超える案の中から決定いたしました!わしゃビーフ(旧名)からこちらの新しい名前になります。新しい名前をよろしくお願いいたします。
— 山芳製菓株式会社(わさビーフ) ()
当初、社内でもTwitterの認知度は低かったですが、やっているうちに色々なメディアに取り上げられるようになって。そうなるとそのメディアを見た弊社社員から「あのツイート面白かった」など感想をもらえるようにもなりました。あとは協力してもらえるようにもなりましたね!
山ノ手:協力ですか?
ヲリハラさん:投稿に使用するための写真を社内で撮るとき、以前は「何を撮ってるんだろう…?」と不思議がられていることもあったのですが、今は「あ、Twitterに載せるんだな」と理解してもらえますし、なかには撮影協力してくださる人もいたりして(笑)
だんだんと理解が広まって、会社全体的に後押ししてくれていると感じています。そういった意味でキャラクターの名前募集を任せてもらえていることやワクワクしてくれていることがありがたいですね。
中の人こそTwitterを楽しもう!
山ノ手:お話をきいていると、ヲリハラ様自身が楽しんでアカウント運用されているように感じますが、実際いかがでしょう?
ヲリハラさん:正直・・・楽しいです!
一同:(笑)
ヲリハラさん:こちらも楽しんでやっていないと、不思議とユーザーに伝わってしまうところがあるのではないかと。自分がまず楽しんでいる姿を見せないと、興味を持ってもらえたり、楽しんでもらえないと感じています。もちろん、その内容が相手にも楽しんでもらえるか、伝わるのか、会社や商品を伝えることにつながっているのかの視点もふまえて投稿しています。
三川:企業公式アカウントの中の人をやる秘訣は、Twitterを楽しみながらやるということでしょうか?
ヲリハラさん:そうですね、人とつながることや会話を楽しめる人の方が継続して取り組めるのではなかと思います。Twitterは興味や関心という横のつながりが強いメディアなので、きっかけを見つけることと繋いでいくことで、こちら側もユーザー側もお互いにもっと新しい面白さを見つけることが出来ると感じています。それを楽しんでいけたらいいですね。
山ノ手:つながりによって双方に新しい発見があるのは、Twitterならではですね。
ヲリハラさん:あとは企業それぞれの個性を活かしたやり方がいいと思います。私が個人的に心がけていることは丁寧さとユーモアの両立、バランスですね。また、投稿やイベントについても「した方がいいかな?」という気持ちでするより、「したい!」と思ってやる方がいい結果につながると思っています。
中の人をやるために必要な要素・・・やはり中の人がおっしゃると説得力が違いますね。
次回は、Twitter発の商品として話題を集めた「わさビーフわさび抜き」について聞きます!
後編へつづく→(近日公開!)