友だちのFacebookが嘘ばかりで、正直しんどい。|小林トシノリのSNSお悩み相談一刀両断

2015 7.21

相談者:28歳会社員・男性

はじめまして!いつも小林さんの一刀両断楽しみに読ませてもらってます(ちなみにブログもよく拝見してます)。

早速ですが、最近のぼくのちょっとした悩みを聞いてください。

よく「SNS疲れ」なるものがあると聞きますが、それとは少し違うような感じで、Facebookを見てると腹が立ってくるんです。

例えば、日頃会話をしている時には、不満ばかりを口にして、会社の上司の悪口を言いまくってるのに、Facebookではその上司を崇拝しているような投稿をしたり、本当はすごい女遊びしてる友人が、Facebookでは彼女一筋ですごいいい男アピールしてたりするのを見るたびに、すごく腹が立ってきて思わず、嫌みなコメントを残してしまうのです。

どんな投稿しようと本人の自由ですし、スルーしておけばいいのですが、なかなか冷静になれず思わずやってしまうのです。

つい嫌みをコメントしてしまう知人や友人と今のところは問題なく付き合いも続いていますがそのうちに関係がこじれてしまうんじゃないかと、言い過ぎたかなと自己嫌悪に陥ってます。

もうFacebook見ないという方法しかないんでしょうか?

めめしい相談ですいません…

小林トシノリより

質問ありがとっ。

また男からの質問か・・・。

少しだけテンション下がった分、全力でいくぞ。

君が男だったことには何の罪もない。

たまたま何かが付いてただけの話だ。

さて、斬るか。

”表の顔”にムキになるな。

めめしいヤツだなw

いちいち人の”表の顔”にムキになるなよ。

いいか。

SNSで表現されるのは本性ではなく、ブランディングだ。

その人の一番良いところを切り取ったものでしかない。

「人からこう見られたい!」

「こんな人でありたい!」

その願望から投稿がチョイスされてるだけで、誰だって少なからずあることだ。

だってさ。

あなただって古本屋で昔のアイドルの写真集を買ったことよりも、おしゃれなカフェでカプチーノ飲んで、帰りにおしゃれなパン屋で話題のフランスパンを買ったことを投稿するだろ!

それが真実だ。

人によって本性とブランディングの振れ幅が大きいか、小さいかだけなんだよ!

”ふわゆる” ”忙しい”を信じるな!

よくな、相談もらうんだよ。

「SNSを見ていたら自分がダメ人間のような気がしてくる」

「SNSでは、みんな活躍してるように見える」ってさ。

ぜーーんぜんそんなことない!

みんな何気ない日常を生きて、その中の”とっておきの1ページ”を切り取って投稿してるだけなんだ。

大事だからもう一度言うぞ!

それは”ブランディング”だ。

「忙しい!」とばかり投稿する人は、実は仕事が全然なくて、仕事の欲しさゆえに「仕事が集まる自分」ブランディングをする。

「ふわゆる」キャラの人は、「男性、女性にウケるキャラとは?」をかなり綿密に考えて投稿しているものだ。

実際に会ってみると、あまりにもキャラが違ってビックリすることは多いんだぞ!

Facebookは”会社そのもの”だ!

話をFacebookに戻そう。

友だちが実は遊び人なのに「彼女一筋」を演じてるって?

本当は大嫌いな上司を崇拝する「信者」を演じてるって?

これも”表の顔”だよ。

でもさ、この状況って何かに似てないか?

そう、会社だよ。

あなたが毎日通う”会社そのもの”なんだよ。

「彼氏がミクチャをやってくれません」というお悩みでも答えたけどさ。

オレがFacebookでこの連載の告知をドヤ顔でしたら「30いいね!」もらえたんだけど、どこぞの偉いさんが朝食の菓子パン画像をアップしただけで「280いいね!」がついたんだよ。

表の顔、社交辞令、力関係、しがらみ…。

その全てが反映されている場所なんだよ。

これは悪いことじゃない。

Facebookは「人間社会に忠実なサービス」ということだ。

”本性を暴くキャラ”もおいしいぞ!!

正直言ってさ、あなたのお悩み、同じことを思ってる人が多いんだよ。

「”私が企画した商品が…” とか言ってるけど、嘘八百だ。」とか、よく話を聞くよ。

まぁまぁ、良いじゃないか。

誰しも表の顔、裏の顔があるもんだ。

あなたに期待したいことは”本性を暴くキャラ”だ。

ただ全てを暴露する必要はない。

それは人間関係を壊すから、間違ってもやるなよ。

ギリギリのところを楽しむんだ。

「彼女一筋」アピールには…

「この前の飲み会(コンパ)の帰り、スーツに”いい匂い”が付いてしまったwww」

「上司崇拝」アピールには…

「この前飲んだとき怒り心頭してた件、大丈夫だったの??」

これぐらいならいいだろw

相手にとっても「お、おう…」ぐらいで済むはずだ。

すると、相手もブランディングをもう一度深く考える。

もっと面白いキャラクターを設定し、隙をなくし、印象的な投稿をぶち込んでくる。

お互い楽しめて、成長もできて、まさにWin-Winじゃないか!

イケ! 暴け! 裸にしろ!

これをオレにやってきた奴は、大阪城のお堀に突き落とすけどな!


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