こんにちは。石井リナです。
前回、Instagramのコンテンツ内容を大きく2つに分けると、 1.自社コンテンツ と 2.ユーザーコンテンツ であるとお伝えしました。前回は特に、自社コンテンツの作り方をお話させていただきましたが、後編ではユーザーコンテンツについてをお話します。
(前編はこちら⇒SNS担当者必見!ビジュアルマーケ先進企業に学ぶInstagram運用の秘訣(前編))
そもそも、ユーザーコンテンツを取り込んでいかなければいけない理由としては、下記のグラフにもあるように、インターネット上の消費者の意見の信頼度が非常に高いという点があげられます。
▼宣伝媒体および媒体の信頼度調査/ニールセン調べ
参照:http://japan.cnet.com/news/media/20396322/
また、ユーザーコンテンツは日々増え続けているため、企業はうまくユーザーコンテンツと付き合い、積極的に取り込んでいく必要があります。
それでは、実際にユーザーコンテンツを活用するため、一体何をしなければいけないのでしょうか。ユーザーコンテンツを活用する上で一般的な方法として下記3つが挙げられます。
1.キャンペーンに参加してもらう
2.オウンドメディアに収集させる
3.自社コンテンツとして活用する
それぞれについて、企業事例をあげながら説明していきます。
1.キャンペーンに参加してもらう
恒常的にユーザーコンテンツを集め続けることが出来ればベストですが、ユーザーコンテンツを集める際の主流な方法としては、キャンペーンやイベントの開催だと思います。
いろはす
Coca-Cola社の「いろはす」は、Instagram上の取り組みを積極的に実施しているため、広告やプロモーションを見たことがある人もいるかと思います。六本木ヒルズ前に写真撮影ができる特設ブースを7月18日~8月23日まで用意し、ユーザー参加型のリアルイベントを実施していました。
ハイスピードカメラで水がはじける瞬間の写真を撮ってもらい、その写真をSNSにアップすると、いろはすがもらえるというイベント。
下記の様な写真が撮影できます。
参照:http://i-lohas.jp/love_water_photo/report1.html
@ 六本木ヒルズ サマーステーションで い・ろ・は・すのLOVE WATER PHOTOに挑戦しました!
— ILOHAS_SUMMER ()
@ 六本木ヒルズ サマーステーションで い・ろ・は・すのLOVE WATER PHOTOに挑戦しました! — ILOHAS_SUMMER ()
企業としては、潜在層のユーザーに公の場でタッチポイントが持つことができ、ユーザー側としてもその場ですぐに商品がもらえるので、リアルイベントのメリットは大きいと思います。
また、実際にブランドを「体験」することができるため、単なるWEB上のキャンペーンと比べても、参加者にインパクトを大きく残せるものではないでしょうか。
GAP
参照:
とってもユニークな参加型キャンペーンとなっています。
キャンペーンコンセプトは「世界中の女の子たちが自分に自信と誇りを持てるように応援したい」という思いから生まれた、エレン・デジェネレスのライフスタイルブランド EDとのコラボコレクション「GapKids×ED」の企画。
手順としては、GAPの公式instagramアカウントをフォローし、指定アプリで加工した吹き出しの中に自分の思いを記載、コメント欄に次にバトンを渡す友人を3人タグ付けしてバトンリレーをしていくというもの。最初はインフルエンサーである60名からスタートし、どんどん増え続ける形で派生する、参加型イベントとなっています。
当選者には60名のガールたちが撮り下ろされたZINE(雑誌)をプレゼントするというもの。アプリ加工したユーザーのコンテンツ力も高く、またクローズドなSNSであるInstagramの中で「拡散」をうまく考えられたものだと思います。
2.オウンドメディアに収集する
もし自社でキャンペーンを実施したのであれば、検索したユーザーがオウンドメディアに来訪した際に発見できるよう、オウンドメディアにそのキャンペーン情報を表示しておきましょう。 また、参加者の様子を収集しておき、アーカイブ化することも重要です。
GU
参照:http://www.gu-japan.com/gutl/pc/
GUのプロモーションでは、芸能人や、モデル、Instagram上でのインフルエンサーに対し、GUの商品をSNSにアップしてもらい、それをオウンドメディアに集約しています。また、写真をそれぞれクリックすると使用している商品が表示され、オンライン購入出来るような仕組みとなっています。
キャンペーンを実施して終わりであれば、SNS上にユーザーコンテンツが散らばっている状態となります。そうした状態で終わらせるのではなく、自社のオウンドメディアに集約し、アーカイブとして残しておくことで、一体どれくらいのユーザーコンテンツが集まっているのかを可視化することができます。また、初めてキャンペーンを知ったユーザーに対しては、参加を促進させるコンテンツにもなります。
3.自社コンテンツとして利用する
ユーザーコンテンツをオウンドメディアに収集するだけでなく、自社コンテンツとして活用するのも、ユーザーの投稿を促進させ、さらにファン化させやすい方法の一つです。
Instagram
Instagramのアカウントでは、自社コンテンツだけでなく、ユーザーコンテンツを積極的に公式アカウントのコンテンツとして活用しています。その際に、ユーザーのIDもきちんと明記し、ユーザー紹介をしています。 「自社コンテンツがない!ネタがない!」ということを良く耳にするのですが、そうした際には、ユーザーコンテンツをリポストする形でも良いと思うので、活用してみてはいかがでしょうか。
Instagram Japanさん()が投稿した写真 –
コモドレストラン
こちらは、少し前のものになりますが、NYのレストラン「コモドレストラン」の事例です。Instagram上にポストされたユーザーの投稿をメニューにしています。レストランのメニューの下部には「#COMODOMENU ON INSTAGRAM」と記載されており、ユーザーがInstagram上でハッシュタグ検索し、他のユーザーが以前に投稿した写真を見てオーダーを頼む流れを作っています。
日々増加するユーザーコンテンツを、リアルな場でもうまく活用した事例です。 コメントにはリアルなユーザーの声が書いてあることもあり、料理をオーダーする上で非常に信ぴょう性のあるソースとなっています。 また、実際にInstagramで「#COMODOMENU」で検索すると、数多くの料理の写真がアップされています。
Caroさん()が投稿した写真 –
Belén Sarrás, 26.さん()が投稿した写真 –
以上、さまざまな事例を紹介いたしましたが、 大切なことは自社コンテンツだけでも、ユーザーコンテンツだけでもなく、両者のバランスをうまく取りながら、運用、プロモーションを実施していくことだと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。それではまた!