こんにちは、山田智恵です。
以前「Instagramは出会い系だった?」というタイトルで記事をアップしたのですが、こちらの記事にかなり反響がありまして「本当にインスタで知り合った人と会ったりするんですか?」「面識がない人なのに怖くないんですか?」といった感想もチラホラいただきました。
そこで今回は、本当にInstagramで出会いがあるのかを検証するべく、あるお店に取材にいきました。
最近テレビでもよく取材されている、中野ブロードウェイにある3Dプリンター屋さんの「あッ3Dプリンター屋だッ!」。こちらの店長の中村さんが、実際にInstagramで”すごい出会い”がったとおっしゃっていたので、詳しくお話を聞いてみることにしました。
始まりはある女性から届いた1通のメッセージ
山田:Instagramのフォロワーが2,000人超えられたとか。おめでとうございます!
中村氏:ありがとうございます。Facebook、Twitter、Pinterest、Tumblr、Instagram、を運用しているのですが、Instagramの伸びが特にすごくて、ユーザーのアクティブ率の高さを感じます。
山田:なんと。そんなに(SNSを)運用されているんですか?
中村氏:はい、そうなんです。ソーシャルメディアは、ブラウジングの楽しさがまだ残っている貴重な世界だと思っていて、ブラブラとみてたら偶然なにかと出会える場というか。
そういう面白さが残っている場に3Dプリンターの情報を流すことで、色んな人に3Dプリンターと出会ってもらえたらと思って使っています。
中村さんさんが運用しているインスタグラム
山田:なるほどー、偶然の出会いってステキな響きですね。話は変わりますが、Instagramの出会いから中東のカタールに行ったという話を聞いたのですが、詳しく教えてもらえますか?
中村氏:はい、去年の10月くらいにカタール人のマリアムという女性からインスタにメッセージが届きまして、「今度東京に留学に行くときにお店に遊びにきたい」と。自己紹介の文も入っていて、とても丁寧なメッセージでした。
「ぜひきてください」とお返事したところ、ひと月後に本当にきてくれたんです。お父さんと。インスタでお店の存在を知ってカタールからわざわざお店にきてくれるなんて、すごいですよね。とても嬉しかったです。
マリアムさんから届いた一通のメッセージから出会いは始まりました。
山田:え?お父さんも一緒だったんですか?(笑)
中村氏:そうなんです。とても素敵な親子で。マリアムはVCUというカタールにある大学院でグラフィックの勉強をしていた学生さんで、お父さんはカタールの伝統的な絵を描かれているアーティストでした。
お父さんは、カタールではすごく有名な方で、ダミアンハーストや村上隆といったアーティストをカタールに招いたりもしているみたいです。お嬢さん思いのお父さんで、先に帰国される際は泣かれていたそうです。ステキな親子ですよね。
カタールから遊びにきたマリアムさんとお父様
山田:マリアムさんは日本に何を勉強しにきていたのでしょうか?
中村氏:日本語を勉強するためだそうです。数か月だけ留学にきていたのですが、その間このお店にもよくきてくれて、ワークショップにも何回か参加してくれました。
山田:カタールにいくことになったのはその後?
中村氏:はい。マリアムが通っていたVCUという大学で、今年の3月にデザインに関するワークショップを企画・実行できる人を世界中で募集をかけているから応募してみたら?と言ってくれて。面白そうだから、応募してみようかなと。
山田:で、応募したら受かったと。
中村氏:そうなんです。ワークショップの企画や、今までの実績なんかを提出したら運良く合格しまして。で、3月にカタールにいって、現地の学生や先生に向けてワークショップを行ったんです。
内容は3Dプリンターを通して、日本の文化をカタールの人に体験してもらうというもので、名前をカタカナのデザインでプリントしたり、箸と箸置きをデザインをしたり。あと、グーグルハングアウトで日本の学生ともつないで、コミュニケーションをとったりもしました。
カタールで行われた3Dプリンターのワークショップの様子
山田:へー、面白そう!反響はどうでしたか?
中村氏:おかげさまで、すごく人気でした。向こうの方の気質で、3日も連続でワークショップに参加してくれる人は稀みたいなのですが、僕たちのワークショップにはみんな3日連続で参加してくれました。
山田:すごい!そこかで何か新たな出会いはありましたか?
中村氏:そこで仲よくなった教授が日本の遊びにきてくれて、この間東京を案内しました。一人がタイ出身の教授で、3Dプリンターのお店をタイに出してほしいって話になって、いま本当に出すか検討しているところです。
カタールから遊びにきたリーバイ教授とポンパパ教授
山田:すごいですね!Instagramの出会いからカタールでワークショップを開いて、タイに出店する話まで広がるなんて。最後に、中村さんが考えるInstagramの面白さを教えてください。
中村氏:インスタはビジュアルで流行を作り出せるのが面白いと思っています。
実はこの壁はインスタをコンセプトにしていて、正方形の中に3Dでそれぞれの作り手の個性を表現してもらっているんです。それを、タイムラインで広がっているように表現しています。
山田:3Dインスタグラム!世界初じゃないですか?これ、今度私も壁に一枚投稿させてください。
中村氏:ぜひぜひ。お待ちしています。
言語の壁を超えた出会いをもたらすInstagram
カタールから届いたメッセージから、大学でのワークショップ開催、タイ出店の話まで。なんとも、グローバルでダイナミックな出会いにビックリです。Instagramで発信をしていると、こんな出会いまで広がるんですね。
やはり、Instagramは出会い系ですね!