【見落としちゃダメ!】企業のSNS活用において、ユーザーのクチコミがなぜ重要なのか

2015 10.9

こんにちは 山田智恵です。

今年の6月に出版した「」がアマゾンでセールになっています!通常700円のところ、いまだと300円とお得になっているので、ぜひ見てみてください。このセールの効果もあり、一時はマーケティングカテゴリーで1位になりました!嬉しい!

さて、いつもはJIKANSTYLEさんのご協力のもと、「小さなお店がInstagramをはじめるまで」という連載を書いていましたが、今日はあらためて企業がSNSを使う際の大きな2つのポイントを考えてみようと思います。

企業のSNS活用というと、まずは何を思い浮かべる?

ズバリ、まずは「自社の公式アカウントを作って、日々情報発信をしていく」ということを思い浮かべるのではないでしょうか。1つ目のポイントとして、これは非常に重要です。

いわゆるテレビや新聞といったマスメディアへの接触時間が減り、ネットやソーシャルメディアの接触時間が増えているなかで、企業はどうやって多くのユーザーに接触するか戦略をたてる必要があります。そこで、企業はソーシャルメディアの自社アカウントを作って日々情報発信して、より多くのユーザーにリーチしていきます。

また、直接ユーザーとコミュニケーションすることで、新たな企画や商品が生まれることも増えてきたかと思います。昔は企業でのSNS活用は、Facebookだけといった単一のSNSを活用するケースも多かったですが、今は多くの企業がFacebook、Twitter、Instagram、Pinterestと複数のSNSを活用しています。

もう1つの重要なポイントは?

もうひとつは、「いかにユーザーにブランドに関することを投稿してもらうか」という点になります。ユーザーの投稿を「ユーザーコンテンツ」と呼んでいるのですが、このユーザーコンテンツをいかに増やすか、戦略的に仕掛けを作る企業が非常に増えてきています。なぜこれが重要なのでしょうか?この3つが理由になります。

3つの理由

1 圧倒的に量が多い

1点目は圧倒的に量が多いこと。ぜひ自社のブランドを検索で調べてみてください。ファンが多いブランドであれば、多くの投稿が出てくるのではないでしょうか。私の大好きなアメのブランド「パパブブレ」で調べてみます。(こちらのサイトから調べることができます⇒http://www.pikore.com/

インスタグラムでは、3726件ヒットしました。

papainsta

写真をみてみると、こんな画像がアップされていました。

papainsta2

ハロウィンのアメが出ているんですね。

ツイッターでも調べてみました。パパブブレは写真映えするので、ツイッター上でも画像が沢山上がっています。

papatwitter

ユーザーは、モノやサービスを購入検討するとき、ハッシュタグ検索をおこなって自分で情報を探しにいきます。その際、そのブランドのクチコミが多いと、認知拡大や好意醸成に大きく寄与してきます。

つまり、ファンが多くて人気なブランドであればあるほど、ユーザーコンテンツが自然と多くなります。その量は圧倒的で、企業が自社アカウントで発信できる情報量をはるかに凌駕してしまいます。企業としては、自社アカウントでの発信だけでなく、いかにユーザーに投稿してもらうかを戦略的に考えることが非常に重要になってきます。

 

2 質が日々向上している

これはスマホのカメラ機能の向上と、ユーザーの写真撮影技術の向上があげられます。kakeruライターの小川由衣も「」いう本を出版していますが、例えばファッション誌でも「セルフィーをうまく撮るコツ」といった特集を組んだり、「カメラ女子」のイベントが多く行われたりしています。毎日のように写真をスマホでとることが普通になったので、それだけでもうまくなって当然なのかもしれません。

驚くほど素敵な写真を撮るユーザーが増えてきたので、企業が予算ないなか雇ったカメラマンが撮影した写真よりも、よっぽど良い写真を撮っていたりします。いかにユーザーに質が高い写真や映像を投稿してもらうのかが、企業にとって非常に重要なポイントになります。

3 信頼度が高い

当たり前ですが、企業は自社のブランドを「売る」ことを最終目的にしています。それとは異なり、ユーザーは「売ろう」なんてこれっぽっちも思っていません(ステマは別)。その微妙な差をユーザーはかぎ分けられるようになってきています。ひらたく言うと、ユーザーは、もうダマされないのです。これまで何度も「ステマ」騒動が問題になりましたが、それはユーザーがかぎ分ける力があり、だまそうとしていることを許さない背景があると思います。また、たまにSNS上でも「宣伝写真と実際の商品の違い」の投稿をみることがありますが、それも「だましを許さない」怒りの表れではないでしょうか。

つまり、企業が「売る」ことを目的として発信する情報よりも、ユーザーが「本当にいいもの」として発信している情報の方が信頼度が高く、それをユーザーは肌で感じています。そういう流れの中で、いかにユーザーに投稿してもらうかという事は非常に重要になってきています。

というわけで、まとめると、企業のSNS活用というと「自社アカウントから発信!」という点に頭がいきがちなのですが、「ユーザーに投稿してもらう」という点も同時に非常に重要になります。この2点を考えていくことがソーシャルメディアのプランナーに求められいることではないでしょうか。


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