「ショップ機能」は、Instagramでの消費行動をどう変えるのか

2017 6.8

こんにちは!うのです。

皆さん、Instagramの一部アカウントでショップ機能が実装されていることをご存知でしょうか。

2016年11月、という発表がありました。まだテスト運用ということもあり、使用できるアカウントも限られていますし、機能や活用ポイントはあまり知られていません。

そこで今回は実装されているアカウント事例から、活用ポイントを考察したいと思います!

そもそも、ショップ機能ってなに?

ショップ機能については、に掲載されている次の画像を見ると分かりやすいかと思います。

katespade_image

投稿した写真の下に表示されている「TAP TO VIEW PRODUCTS」をタップすると商品情報が表示され、そのまま商品購入ページまで遷移することができます。

Webでの購買ハードルがそこまで高くなく、使用シーンを想起させるような投稿を積極的に行っている企業アカウントは相性が良いのではないでしょうか。

実際にショップ機能をテスト導入している企業アカウント事例を紹介しながら、実導入後の展開について触れていきたいと思います。

企業アカウントのショップ機能の事例

今回は3社の事例をご紹介します。

1.Glossier:化粧品販売

商品が「日焼け止め」ということで、利用シーンを想起させるような投稿を行っています。

陽の光が差す写真を見ると、「もう紫外線対策の時期!?今すぐ日焼け止めを買わなきゃ!」と焦って、ついつい購入ボタンを押してしまうかもしれません。

2.kate spade new york:アクセサリー販売

投稿されている写真は孔雀ピアス1種類だけですが、購入ページに飛ぶと、同じ孔雀モチーフのネックレスやリングなど関連商品が紹介される仕組みになっています。

このように、Instagramでは商品数を絞って投稿しつつ、購入ページで同シリーズの商品や相性の良い商品をレコメンドすることで、抱き合わせ購入が期待できます。

3.MichaelKors:複数のファッションアイテムを販売

MichaelKorsは鞄だけではなく、モデルが着用しているシャツとパンツも販売しています。

全身のコーディネートを見せることで、自分が着たときのイメージも湧きますし、抱き合わせ購入も期待できます。

ショップ機能はInstagramでの消費行動をどう変えるか?

現在は、Instagramで魅力的な商品に出会って購入したいと思ったら、商品ページのURLなどを探す、あるいはアカウントのプロフィールURLからサイトへアクセスしなければなりません。

その反面、ショップ機能が実装されると、商品を認知してから購入までをシームレスにすることができます。

kakeru_img_igshop_2017-06-08

ショップ機能が拡張すれば、さらに消費行動に変化が起きる

たとえば、ショップ機能が次のような進化を遂げればもっとInstagramでできること・役割が増えるのではないでしょうか。

1.インフルエンサー施策とかけ合わせる

インフルエンサーとショップ機能をかけ合わせた施策です。 従来はインフルエンサーに商品をサンプリングして、そのクチコミをInstagramに投稿してもらっていました。

ショップ機能があれば、インフルエンサー投稿に公式アカウントをタグ付けしてもらい、同じ商品を紹介している投稿から購入が可能です。

今までと大きく異なるのが、遷移先です。

プロフィールURL(多くの場合はサイトトップURLを設定しているかと思います)ではなく、各投稿のショップ機能リンクから遷移するので、スムーズに商品の購入ページにたどり着くことができます。

2.スワイプ投稿との掛け合わせにより、さらにシームレスな購買体験を実現

まだ複数枚投稿で使えないかもしれませんが、kakeru記事でも紹介したスワイプ投稿と組み合わせるのもいいですね!

ストーリー仕立てて商品やブランドの世界観に引き込んだ最後に、商品購入誘導するといいかもしれません。

▶▶ インスタで心を掴む「スワイプ投稿」とは?事例と活用ポイントを紹介

3.コメント自体がクチコミになる

ショップ機能がついた投稿のコメント欄は、「商品クチコミ」の役割を大きく担うのではないでしょうか。

従来のクチコミサイトでは、レビュー内容をみても「それって本当に?」「お金もらって書いてるんじゃないの?」と正直疑ってしまうことがありました。 しかし、Instagramはアカウントがないとコメントできませんし、コメントをした人物が普段どのような投稿をしているのかも確認することができます。 もしかしたら質の高いレビューが並ぶ商品購入場所になるかもしれません。

Instagramアカウントの”設計”がますます重要になる

日本でもショップ機能が実装されると、Instagramからの売上が増加するかもしれませんね。

興味・理解だけでなく、購入まで補うことができるのであれば、売上達成のための運用方針設計はもちろん、購入までの導線づくりなど、設計がますます大事になっていくことでしょう。

ショップ機能が実装される前に、購入までの導線について真剣に考えてみたいという企業アカウント運用担当者様がいましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。


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