こんにちは、編集長のえとみほです。
「ソーシャルメディアの可能性を探求する”kakeru(かける)”」を立ち上げて、およそ3ヶ月が経過しました。えとみほは昔紙のメディアに携わっていたことがあるものの、編集ライターとしては10年以上のブランクがあるうえに、ウェブメディアの編集長をするのは初めての経験です。
もちろんえとみほ以外は、もっとみんなど素人。しかも本業の合間をぬって…なので、まじで頼れる人がいません。大ピンチです。どうしてこんなことになったんでしょう。
当然のことながら右も左もわからないので、やってみて初めてわかったこともたくさんありました。そんな立ち上げからの悪戦苦闘の日々を、kakeruのアクセス解析とともに振り返ってみたいと思います。
3本の大ホームランで累計65万PVを獲得
まず、下記がオープンした5月14日から8月22日までの100日間のGoogle Analyticsの解析画面です。
これはちょっと…ですね(笑)見てのとおり、65万PVのうち約45%は3回の大ホームランによるものです。コンテンツマーケティング的には「あかんやつ」ですね。
【1本目】2015年5月27日の投稿
”インスタジェニック”至上主義!? 平成生まれ女子たちがInstagramにハマる本当の理由
【2本目】2015年7月24日の投稿
【1万人を超える巨大グループも!?】大人が知らない中高生のLINEグループの使い方を調査したら、闇が深かった。|Social Native Life(連載02)
【3本目】2015年8月19日の投稿
巨大LINEグループの神は16歳!帝越コク氏に会っていろいろ聞いてきた。|Social Native Life(連載03)
ちなみに記事数はここまでで112本なので、ホームランを入れて1記事あたり5,800PVくらい、ホームランを除外すると3,275PVです。4ヶ月目の数字として、これが多いのか少ないのかは正直わかりません。
ただ、記事の本数は月平均35本と当初目標にしていた月40〜50本には届いていないので、もうちょっと本数を増やしていかないといかんな、とは思っています。
「はてブ」を制する者はバズを制す
ちなみに、3本の大ホームランはすべて「はてブ(はてなブックマーク)」がきっかけでした。
たとえば、一番最初にホームランになった「インスタジェニック至上主義!平成生まれ女子がInstagramにハマる本当の理由」という記事は、ツイッターとFacebookで拡散したときは大した反応がなかったのですが、はてブの新着に載って、佐々木俊尚さんに拾われ(Twitterで拡散され)、NewsPicksに掲載されてからは、あれよあれよという間に8万PVを獲得しました。
一方で、はてブの新着に載らなかったがためになかなかバズらなかった記事もありました。
【完全に一致】2ちゃんねる”特定班(スネーク・鬼女)”に聞く、画像「パクリ」「盗用」の暴き方
この記事は、最終的には3万以上のPVを獲得したのですが、私がうっかりセルクマ(セルフブックマーク)をしてしまったため、スパム認定を受けてしまいブクマがついてもぜんぜん新着に載らないという悲惨な状況に陥ってしまいました。
結局スパム解除依頼で事なきを得、2日後くらいに遅れて拡散されたのですが、改めて「はてブ八分」は恐ろしいということを身を持って実感しました(もうセルクマはしません)。
うちみたいなソーシャル拡散狙いの媒体は、はてブに見放されたらおしまいなのだとわかりました。
固定ファンのいるツイッタラーは拡散力がすごい
二つ目、三つ目のホームランはいずれも「巨大LINEグループ」に関する記事ですが、実は1記事目と2記事目で異なるバズり方をしていて、1記事目は純粋に「はてブ」から火がついたのですが、2記事目は取材対象だった帝越コクくん率いる帝越グループがツイッターで拡散活動をしてくれて、記事をアップして最速でバズが発生しました。
似たようなバズり方をしたものに「ツイキャスのイケボ」記事があり、こちらも取材対象だったラブデザ(Love Desire)という有名イケボユニットのファンの皆さんがすごい勢いでリツイートしてくださり、kakeruはじまって以来のRT数を記録しました。
フツーの男子がアイドルに!? ツイキャスで10代女子が熱狂する「イケボキャス」とは?有名キャス主ユニット「LoveDesire」の皆さんに聞いてみた
やっぱり固定ファンがいる人の拡散力は凄まじいな、と。あとツイッターの拡散スピードはやっぱり爆速だなと再認識しました。
ソーシャル流入は全体の約80%→52%に低下
流入元のチャネルです。立ち上げて1ヶ月くらいの頃はソーシャルからの流入が大半で、80%を超えていたのですが、だんだん記事がたまっていくにつれ検索からの流入(Organic Search)も少しづつですが増えていきました。
SimilarWebで他のオウンドメディアの状況を見ると、大手サイトほどこの検索流入の比率が高く、たとえば多くのオウンドメディアが目標にしているであろうLIGさんの場合400万以上あるアクセスの55%ちょっとが検索からの流入になっています。
うちは18.6%なので、まだまだ修行が(コンテンツが)足りないようです。
どのソーシャルメディアからの流入がどのくらいあるかは下記のとおり。Facebookよりツイッターからの流入が多いのが特徴なのかな、と思います。
ちなみに、TwitterとFacebookではバズる記事の種類がぜんぜん違うということもわかりました。ほんとにぜんっぜん違います。これについては、また機会があれば発表したいと思います。
SNL強し!全記事がトップ10にランクイン
記事別の累計アクセストップ10は下記のとおりです。
なんと新卒女子3人組の「SNL(Social Native Life)」が3本記事をあげてすべて上位にランクインという快挙を達成しています。
SNLの記事は「ソーシャルネイティブ世代」のネット行動を深堀りするというテーマなのですが、ツイッターやはてなブックマークなどを見たところ、若者というよりは30〜45歳くらいのマーケター層(7割男性)によく読まれているという印象です。
まとめ
kakeruの目指す終着点はPVの獲得ではないのであくまでひとつの指標にすぎないわけですが、いくつかの記事を注目を浴び、イベントにもたくさんの人が来てくださって、実際に仕事の受注にもつながったという点では「成果が得られている」と言っていいのではないかと思います。
オウンドメディアの運営はリソース的にかなり大変ですが、個々人のメンバーの活動の幅や人間関係が大きく広がりますし、自分たちが提供した分だけの情報も集まってきます。ここが、我々のような無形商材を売っている者には非常に重要で、ここで得られているユーザーに密接に関わる知見は、お金を払ってリサーチ会社に調べてもらってもわからないことです。
ただ、個人的にはあんまりそういう難しいことは考えていなくて(考えないといけないんですが…)、やっぱり「面白いね」と言ってもらえるのが一番のインセンティブだなぁと。そんなに大勢の人でなくていいので、「このメディア面白いね」「ユニークだね」と思ってもらえることが、すべての原動力になっているなと感じます。
そんなわけで、これからも自分たちなりに「面白い」と思うものを提供していきますので、なにとぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
えとみほでした!