こんにちは、ソーシャルネイティブ世代を研究するSNL研究班の”ちゃおたん”です。
SNLは、ソーシャルネイティブ世代のスマホ・ソーシャルメディアの使い方を探求する新卒女子3人組によるプロジェクトです。中高生をターゲットに、「今どきの若い子ってスマホで何やってるの?」という疑問を明らかにしていきます。
平成3年生まれの私にとって、SNSの元祖といえば
最近の中高生が利用しているSNSをテーマに取り上げているこの連載。実は巨大LINEグループやカップル共同アカウントなど、平成3年生まれの私でも理解が追いつきません。
ソーシャルネイティブである最近の中高生にはついていけない…私が中高生の頃はLINEもMixchannelもなかったし、そもそもガラケーだったし…と考えていたら、思い出しました。もはや黒歴史である「前略プロフィール」の存在を。
SNL連載第6回目の今回は、若者SNSの元祖と言っても過言ではない「前略プロフィール(通称:前略プロフ)」について振り返りたいと思います。
前略プロフィールって?
前略プロフィール(通称:前略プロフ)をご存知ない方のために説明しますと、複数の質問から自分が好きな項目に答えて自分のプロフィールのページを作成することができるWebサービスです。
私たちの間で前略プロフが流行っていたのは、mixiが流行りだすよりも前。約10年前の2005年頃~2007年頃、中学2年生の頃ですね。当時はスマホがほとんど普及していなかったので、ガラケー(携帯電話)でアクセスしている人がほとんどでした。パカパカケータイで着うたをダウンロードしていた懐かしいあの頃です。
前略プロフのプロフィールページには「掲示板」や「アルバム」、「日記」など自分でリンクを設定することができたので、簡単なホームページ感覚で利用している人が多かったように思います。それぞれの機能を簡単にご紹介します。
プロフィール
あらかじめ用意されている80以上の質問から自分が好きな項目を答えて入力します。プロフィールに学校名や住んでいる場所を入れておいて、友人が自分を見つけやすいようにしていました。現在のFacebookやTwitterのように、友達機能やフォローなんてものはありません。
掲示板
新学期になると、新しく同じクラスになった子と仲良くなるために掲示板で絡んでいる人をたくさん見かけました。ちなみに私の友人は中学生の時に「○○くんに告白しようかな~」と軽い気持ちでクラスの女子に喋ったところ、前略プロフの掲示板で拡散されてしまい、あわてて○○くんに告白したという甘酸っぱい思い出を持っていましたよ。
リアルタイム(リアル)
リアルタイム(通称「リアル」)は、Twitterのような一言ブログです。しかし、Twitterのように友人をフォローする機能が無いため、自分の独り言を書いて公開する場でした。リアルはどの子も更新頻度が高かったので、友人の前略プロフを見に行った時は必ずチェックしていました。
とにかく黒歴史の宝庫!
約10年前の中高生は、前略プロフにどんなことを書いていたのでしょうか?恥ずかしいことを書いていたであろう人々の声をご紹介します。
前略プロフあるある
前略プロフの「好きな女性(男性)のタイプ」欄で 彼氏彼女の名前や記念日、「ずっと一緒」「結婚する」「forever♡」などのメッセージを書き込んで激しく主張するが 数ヶ月後にはこの項目が綺麗さっぱり消えてる
— だーくねす/7八王子に降臨 ()
前略プロフあるある 彼女の前略貼っておいて「男は近づくな?」 — ワタリ ()
昔前略プロフで「持っている資格」の欄に「あいつの彼女でいる権利」とか書いてた私の話はやめろ>RT — りなてぃ ()
黒歴史を後悔する声も…
今の女子高生ってさ「前略プロフ」とか知ってるの?あの黒歴史製造機のことだよ…?Twitterの代わりに“リアル”とかいう一言日記のリンクを貼ってたんだよ…?
— しゃっく ()
まさかの前略プロフ残ってた。 検索したら出てきた。 黒歴史すぎて消し去りたいwww — FMY/22福岡 ()
こないだ何故か話題に出てからちょっと気になってたからひっさびさ、ほんっっっっまにひっっっっさびさに自分の前略プロフ()見てみた。ダメージでかすぎた。消えたい。誰かいっそ殺してくれ。 — ymrn ()
中高生の皆さんへ
今は「SNSのアカウントなんて消しちゃえばどうってことないよね~」と思って、写真や動画をネット上に載せているかもしれません。
しかし、うっかり消し忘れてしまったり、アカウントそのものを忘れて消せなくなってしまったり、消したはずがウェブ魚拓に残っていたり…。
一度ネットにあげてしまうと消せないものも、この世には存在します!
今は楽しいTwitterやMixchannelも、10年後に見返した時には黒歴史になり、インターネット上にずっと残り続けるかもしれません…。
SNSの使い方には注意しましょうね!!