こんにちは、kakeru副編集長の三川です。企業のTwitter担当者に、「Twitterのトレンドに乗るような話題づくりの方法を教えてほしい」「Twitterトレンドに乗る話題を予想できないか」とよく相談されます。
Twitterトレンドに乗ると、フォロワー以外のユーザーに企業アカウントを見てもらえることができ、あわよくばマスメディアやwebメディアに取り上げられることもしばしば。企業の認知拡大に大きく貢献します。
ではここで、話題づくりのコツ・話題を予想する方法を伝授しましょう。
わたしたちは膨大な情報量に晒されている
「情報洪水時代」という言葉を聞いたことある方は多くいらっしゃるかと思います。スマートフォンの普及やソーシャルメディアでできることが広がったことで、私たちは情報を手軽に発信できるようになりました。
一方で、発信された情報を処理する能力は大きく変化しないため、世の中に溢れている情報量と消費される情報量に大きな差が生じているのが現状です。これを「情報洪水時代」と呼んでいます。
企業としてはもちろん、この情報洪水時代でも情報を伝えたい相手に届けて、相手の記憶に残しておきたいわけです。そこで重要となるのが「誰に」「いつ」「どのように」情報を届けるのかというコミュニケーション設計を考えることです。
世の中の話題タイミングを把握する
コミュニケーション設計のヒントになるのが、世の中の話題がいつピークになるのかを把握することです。
今回ご紹介するのはTwitter Japan社が本日発表した「#春のツイート予想」。同社と株式会社エヌ・ティ・ティの協力のもと、2015年3月と4月の投稿を分析してTwitterでいつ、どのような盛り上がりがあるのかを解析したものです。
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これをもとに、いつどのような話題が盛り上がるのか、そしてそれをどのように活用するのかを考えてみましょう。
話題によって盛り上がるタイミングが異なる
まずはこちらをご覧ください。
8つの話題について、ツイートのボリュームと盛り上がるタイミングが異なることが分かります。このデータをもとに話題の盛り上がり方を3つのパターンに分けてみました。
1.情報鮮度が短い
ひとつ目は「短期集約型」です。入社式や花見など、期間が定められたイベントは1日もしくは数日間の鋭い山ができます。
このように鮮度の短い話題は、そのタイミングを逃したら乗り遅れてしまいます。企業のTwitter担当者なら身にしみて分かると思いますが、鮮度の高いうちに話題に乗るのと乗らないのでは、ユーザーの反応や拡散力も大きく異なります。
従って、そのタイミングを逃さないように事前に話題のピークを把握しておきましょう。
▼2/29におこなわれたアカデミー賞の進行と同時に関連ツイートを発信した企業アカウント。
. used his speech to talk about climate change. ?
— Huffington Post ()
2.一定のツイート量
ふたつ目は「持続型」です。“先輩”や“付き合う”など一般的な単語なので、変動なく常に一定のツイート量があります。短期集約型と異なり、中長期(数ヶ月~数年)を1つの盛り上がり期間と捉えることができます。
このパターンは、特定の日時に特定の話題についてツイートする必要がなく、企業側でその話題に関する盛り上がりを比較的自由に作ることができます。
3.ツイート量が徐々に増加
みっつ目は「逓増型」です。引越しや歓迎会のように特定のピーク時期に向けてツイート量が徐々に増えていくパターンです。このパターンは、ピークに向けて盛り上がるようなツイートを仕掛けると話題になりやすいです。
“引越し”の話題に乗りたい場合、引越し関連商品や住宅についての情報を使ってユーザーとうまくコミュニケーションをとるとよいでしょう。引越し関連のツイートをしているユーザーに返信してみたり、いいねをつけてみたり、ピークに向けてユーザーと一緒に盛り上げていくのも1つの方法です。
まとめ
企業のTwitter担当者は、これから起こりうる話題がどのパターンの盛り上がり方なのかを把握し、それに合わせたコミュニケーションを仕掛けることが大切になってきます。
盛り上がるタイミングはデータをもとに予想することができます。データを把握しておくだけで、時期に合わせた的確なツイートを発信することができ、ユーザーと共通の話題で盛り上がることができます。「引っ越し」関連は2月ぐらいからツイートして話題づくりをおこなってもいいですが、「花見」関連は2月にツイートすると大きく空振りします。
そこで #春のツイート予想 をもとに「いつ誰に何をどのような表現で伝えるのか」を計画的に考えてみましょう。ちなみに、Twitter JapanのWebサイトでは毎月の話題が掲載されている「モーメントカレンダー」が掲載されています。
▼https://twitter.twimg.com/ownthemoment_JP
このカレンダーを見ながら数ヶ月先の時期まで、Twitterで何を発信するか考えてみるとよいでしょう。