こんにちは、うのです。
先日、岡山県倉敷市で開催したフォトウォークイベント「岡山県美観地区の魅力を写真で表現して、SNSで発信しよう!」が無事終了しました。
本記事では、当日の様子と反響をまとめたイベントレポートをお届けします。
イベント開催のきっかけ
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イベント開催のきっかけは、2018年7月に岡山県倉敷市を襲った西日本豪雨の影響でした。
幸いにも美観地区は大きな影響を受けませんでしたが、風評被害によって観光客が激減していることを、イベント主催者となる地元の矢吹直也さんと木村直貴さん、そしてカメラマンの矢野拓実さんに教えていただきました。
そして同時に相談も受けました。「昨年12月にkakeruが岩手県で開催したInstagramフォトウォーク企画を参考に、美観地区でもSNS発信と地域振興をつなげたい!」と。
そこで観光客を呼び戻すべく、SNSを通して美観地区の現状を発信するフォトウォークを開催することになりました。
どんなイベントだったの?
「SNSで発信するメリットとコツ」そして「美観地域の魅力を発信する写真術」が学べる、1DAYフォトウォークイベントです。
まずは座学で「SNSの楽しみ方」や「写真の撮り方」を学び、そのあと美観地区を歩きながら撮影しました。そして会場に戻ってスマホで写真加工・投稿まで実践しました。
タイムテーブル
13:00-13:15 ご挨拶・参加者自己紹介
13:15-13:45 【第1部】 SNSで情報発信するメリットとコツ・イベントハッシュタグの投票
13:45-13:50 小休憩
13:50-14:30 【第2部】 写真の撮り方講座
14:30-16:00 【第3部】 美観地区フォトウォーク
16:00-16:30 【第4部】 スマホアプリVSCOのお手軽編集講座
16:30-17:00 アンケート記入・解散(17時完全撤収)
集合場所は、岡山県倉敷市の美観地区にある「カモ井」というお食事処です。築150年の古民家で2階のお座敷をお借りしました。写真の外観の通り、風情を感じる素敵な場所でした。
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今回の参加者は14名。そのうち、13名は一眼レフを持参していたのが印象的でした。カメラマンの矢野さんが写真術をSNSで発信していることもあり、カメラ好きな参加者が集まったようです。同じ趣味の人が集まったため、すぐに打ち解けて和やかな雰囲気でスタートしました。
さて、ここからは「#くらしきすたぐらむ」参加者の投稿を見ながら振り返っていきます。
今日のハッシュタグは、、
に決定❗長く愛されるハッシュタグになりますよーに🤗
— のんちさん(ºωº)ささえびと💖 ()
長く親しまれるハッシュタグを開発したいという目的で、今回のイベントハッシュタグは20個以上ある候補のなかから主催者と参加者全員で決めました。
今回はTwitterだけでなく、Instagramでも投稿していただきました。
美観地区でフォトウォーク✨
のんちさん も ゆりちぇるさん も めちゃくちゃ綺麗に撮れたーーー✨
やのたくさん のアドバイス通り??👀
倉敷には雨の被害もあったけど、
美観地区には人も多くなって、元気が戻ってきました😊— ひーくん@親孝行の配達員💌×岡山 ()
フォトウォークでは、岡山県在住のゆりちぇるさんとのんちさんにモデルをお願いしました。華やかなおふたりのおかげで成功したといっても過言ではありません。
今日のイベントすごくいい雰囲気だったなぁと思った。
非日常の体験を追い求めるんじゃなくて、
日常と地続きの生活の中で、もっとじぶんの人生を良くしていこうとか、ふるさとで楽しく暮らせるようにしたいとか、そうゆう気持ちになった。
今日はよく寝れそうや♪— しょうま@お昼寝しながら本売ってる ()
参加者のみなさんに伝えたかったことがしっかり伝わっていて、感激です…。外部発信で悩んでいる地方自治体の方が「うちのところは、なにもないから。」と仰ることがよくあります。 しかし、しょうまさんが仰る通り、、日常にもたくさんの魅力が潜んでいるんですよね。
また、今回のイベントは岡山県在住の方はもちろんのこと、広島県や山口県などの近隣の県からの参加者もいました。SNSで発信力を高めたい地域おこし隊の方や、魅力的な写真を撮影して地域の良さを伝えたいというライターの方も参加していましたよ。
▼会場の「カモ井」で写真を加工する様子
フォトウォークの最後には記念写真も。この日はあいにくの雨予報でしたが、土砂降りになることはなく、奇跡的に雨に濡れることはありませんでした。
ここからは、主催者である矢吹直也さんと木村直貴さん、そしてカメラマンの矢野拓実さんを交えて、フォトウォーク開催に至るまでの経緯や、イベント当日の模様を振り返ります!
主催者と振り返る#くらしきすたぐらむ
※この対談は、Radiotalkを使ってお送りします。
<目次>
・岡山県美観地区でフォトウォークを開催しようと思ったきっかけ
・フォトウォーク当日を振り返る
-フォトウォークが盛り上がったのは、モデルさんのおかげ
-参加者はどんなひと?
-フォトウォークのルートを急きょ2つにわけた理由
-雨予報にひやひやした主催者たち
-予想していなかった参加者全員の投稿
-オフィシャルハッシュタグの投票
・今後、美観地区をどう盛り上げていくか
ラジオの最後に話していた通り、岡山県には発信する人が少ないという課題もあります。 おそらくほかの地域でも同じような課題をもっているかもしれません。 若者の発信力を高めて地域振興につなげるべく、引き続き支援をしていきたいと思います。
SNSが地域振興に効果的な3つの理由
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地域振興で、SNSを活用するメリットは大きく3つ挙げられます。
1.SNSを通して自分たちの言葉で”今の姿”を伝えられる
たとえ風評被害があったとしても、SNSを使えばリアルな情報を受発信することができます。
美観地区のゲストハウス&カフェ「有鄰庵(ゆうりんあん)」では、「#美観地区は元気だったよ」というハッシュタグの発信を促しました。
参考記事:倉敷美観地区に風評被害が広まらないでほしい。「#美観地区は元気だったよ」ハッシュタグを作った経緯
2.SNSを通じて仲間が集まる
TwitterとInstagramは共通の趣味嗜好を持つ人とつながることができます。
そのため「地域の魅力を発信したい」人とつながり、外部への発信を強化できます。
3.新たな地域の魅力が発見できる
人によって魅力を感じる部分はさまざま。今回のフォトウォークでも、参加者が感じる魅力は「美観地区の白壁に映える浴衣姿」や「カモ井のマスキングテープでつくるオリジナルうちわ」などなど、挙げだしたらキリがないくらい十人十色でした。
前回の一関も、今回の倉敷も、いざフォトウォークが終わってみると参加者の皆さんは「時間が足りなかった!」「魅力たくさんある!」と口々にいいます。 普段は気づけないような魅力でも、撮ること、そして発信することにフォーカスしてみると意外と見つかるものです。
SNSを活用した地域振興は、一度始めたら続けることと辞めることが難しいかもしれません。SNSは流行り廃りがありますが、それでも人と人とが繋がるプラットフォームはなくなりません。まだSNSを活用した取り組みを行ったことがない地方自治体や地域おこしの方は、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上、うのがお届けしました。
最後に参加者のツイートを一挙ご紹介します。右下の「Twitterで表示」から一覧が見られます。それではまた!
#くらしきすたぐらむ 参加者のツイート一覧
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