こんにちは。2歳1ヶ月の子供を持つ、一児の母のよっさんと申します。
あまり触れられていない「インスタママの世界」をお伝えしようと思います。
インスタグラムといえば、若者を中心に「毎日欠かさず使う」という人も多いと思いますが、実はママの世界でも使っている人はとても多いのです。
しかし、その世界にはダークサイドも存在しているような気がしている私。どんなダークサイドがあるのか、友人の声なども踏まえてお伝えしていきたいと思います。
ママがインスタを使う理由は、ハッシュタグから繋がる「共感」
私自身、インスタ上で多くのママ友ができています。
きっかけは、「#23w(※編注:妊娠23週目のこと)」「#プレママ」などのハッシュタグをつけて妊娠中の記録を投稿し始めたことでした。
すると、自然と同じハッシュタグで投稿している人の投稿も見るようになります。それが、予定日が近い人同士が繋がれるので、雑誌やメディアより、自分の状況に近い良情報をゲットすることができたんですよね。
そこから、いろいろな人をフォローするようになり、「予定日近いですね―。仲良くしてください♪」なんて、コメントしていたら、本当に仲良くなりました。
子供が産まれてからも、同じような成長ぶりなのでとても参考になるし、インスタママ友の子供の成長を見るのも楽しみになりました。
そして、みんなも少し育児が落ち着いてきた頃に、初めて都内でママ会を開いたりもしたんですね。
その後も、離乳食を食べない悩み、1歳の誕生日の飾り付けなど、とっても細かいことまでたくさん相談しあえる仲間となっていきました。
インスタ上に存在する「ママカースト」とは?
さて、ここまでがインスタママの世界の「ライトサイド」です。
では「ダークサイド」は何かと言うと…そう、現実世界にもあるようなママ同士の「カースト」はここにも存在するのです。
私の中ではザッとこんなイメージです。(※あくまでも個人的見解です)
最上位:「読モ系ママ」
いわゆるママ系雑誌などにも常連で、フォロワーが1K以上います。
2番目:「セレブママ」
関東なら出産した病院は「山王病院」や「愛育病院」でベビーカーはだいたいエアバギーかストッケです。
3番目:「子供がモデル並に可愛いママ」
特にセレブ感などなくても、雑誌に何度も出たり、ハーフだったり…。ただ可愛いだけじゃなくて、ママ自身がいいカメラで子供の写真を撮ったり、インスタジェニックな投稿が多くてセンスが良いなどの特徴もあります。
4番目:「センスがいいママ」
セレブでもなく、子供が飛び抜けて可愛いわけではない…。けれど、インスタの世界で生き抜く『センス』を持っています。ママコーデ、子供たちの写真、どんなものでも世界観がある人は人気があります。
それ以降は、上記以外のママのことです。細かく分けると実はまだまだ色々ありますが…今回は省きます。
どの世界でもそうかもしれませんが、カースト内では同じカーストの人としか基本的には仲良くしない気がします。また、ひとつ上の階層の人と仲良くしたくて背伸びをするママたちもよく見受けられます。(特に4番目「センスがいいママ」にはその傾向が強く見られます)
そして、カーストの存在は「嫉妬」を蔓延させてしまいます…
インスタを始めて1年ぐらい経った頃、「荒らし」をされ、そして中にはインスタの世界から去っていく人も見てきました。
インスタママの闇、「嫉妬」による荒らし…
実際に荒らされた人の実体験を聞いてみましたので、紹介します。
友人A談)何回か迷惑なコメントをされて、結局インスタのアカウントを作りなおしました。最初は鍵(※編注:非公開設定)をかけていたのですが、一時的に鍵を開けた時にコメントされたんです。
「誕生日の飾り付けしょぼー!wドレスも似合ってる?wあ、みなさん絶賛していますがお世辞なんで本気にしないでくださいね」とか、「噂通り微妙な顔のママだとこの程度の顔の娘でも読者モデルとか応募したくなるんですねw勉強になりましたw」とか…。
「噂通り」という言葉が引っかかったのですが、これってもしかしたら知り合いかも…?と思うと、アカウントに鍵をつけても結局意味がないなと感じました。
他にも色々な話を聞きましたが、共通しているのは『嫉妬』による荒らしでした。
そうでなければ、わざわざ一般人の投稿を荒らす、しかも今回は違いますが、わざわざ鍵つきのアカウント内でも起こるとは思えません。結局犯人は分かっていませんが、ママを中傷するのはママだと思います。立場の違うママたちが、インスタというオープンな場所に集まるからこそ、自分と違うものばかりが見えるようになり、ストレスを溜めてしまうのと同時に、発散の場にしている…というイメージでしょうか。
そのエネルギーを本当は子育てに使って欲しいですが、こういったことはママに限らずどこにでもある話なのかもしれません。
あともう1つ、事例を紹介すると、『独身の友人との温度差』というのも何件かありました。
子供が産まれると、親バカと分かりながらもついつい毎日何枚も子供の写真をインスタにアップしたりと、投稿内容が子供のことばかりになっていきます。それが原因でそれまでフォローしていた友人たちから、心ない言葉を言われてしまった人もいるそうです。
「毎日子供の写真ばっかりウザい」
「他人の子なんか興味ない」
「子供が熱出してる写真載せているのとか意味不明」
何を載せようと自由なのに、見たくなければ見なければいいんじゃないのか…、と私は思いますが、見てる側はちょっと違うようですね。
「子育て」って、当事者にならないと分からないことが多くあります。
私自身も、昔は子供嫌いでしたし、他の人が投稿する子供の写真に興味もなかったし、親バカだなぁなんて思っていました。ごめんなさい。
でも、産んでみたら、自分の頭の中は愛しい子供でいっぱいになってしまいました。
だからこそ悩んだり、幸せな瞬間を残したいという思いが強くなります。できれば、そっと見守って頂けたら、それが無理ならフォローを外すなりして頂けたらな…なんて思います。
それでも「インスタがある時代で良かった」というママたち
こんな風にちょっと嫌な思いをしながらも、私自身も「インスタがある時代に産まれてよかったなぁ」と思っていますし、実際良かったことのほうが多いという話も聞きます。
核家族も増えた現代では、相談できる母親、おばあちゃんなどが身近にいない場合も多くなっています。
一方でインターネットはぐっと身近になり、子育てに疑問をもてばすぐ検索し、知恵袋で誰の投稿かもよく分からないものを参考に必死で育児をすることになります。
正直、どれが正解かなんて分かりません。
そんな中、私にとって「ママ友」という存在は本当に大きかった。
子供が生後まもないうちは、なかなか外にでる機会もなく、ママ友なんてそう簡単にはできません。むしろ必要なのかもよく分かりませんでした。
ですが、ちょっと悩んだ時、インスタにポストしたら、顔を知っているママ友が答えてくれる。それは、その人と実際に会ったことがあるかないかは関係なく、凄く”リアル”でした。
インスタでママ友を探すのは、マッチングアプリで恋人を探すような感覚に近いのではないかと思います。同じような場所に住んでいて、同じぐらいの年齢で、同じようなファッションセンスで、同じような趣味で、同じ年頃の子供を持つママ。
出会おうと思っても、そう簡単には出会えないですよね。トラブルも多いインスタでのママ友付き合いですが、私自身は子育てをお互いに応援しあった仲間は、まるでかつての部活仲間のように、ずっと付き合っていくような気がしています。