こんにちは。kakeru編集長の三川です。
まずは、どん。
彼女を見て「どこかで見たことある」とピンと来る方、いらっしゃるのではないでしょうか。”ゆかちぃ”こと、河村友歌さんはぱくたそで「フリー素材モデル」として活躍しており、あらゆるネット広告に登場します。
YouTuberやインスタグラマーに象徴されるように、”個”を活かした職業が次々に誕生するなか、彼女は何者でもないフリー素材という”個”をなくす生き方を選択しています。そんなゆかちぃさんが気になり、今回取材を申し込みました。
ゆかちぃさんは現在大学4年生で就活真っ最中だそう。彼女はなぜフリー素材モデルになろうと思ったのか、また大学卒業後はどのような道を歩もうと思っているのか。ニュージェネレーションズの生き方に迫っていきます。
フリー素材モデルになったのは“偶然”
三川:ゆかちぃさんはフリー素材モデルになられて、どれくらいですか?
河村友歌(以下、ゆかちぃ):大学1年の春にフリー素材モデルを始めたので、もうすぐ2年になりますね。
三川:大学1年といえば、サークルとか新しい友だちとか、1番楽しい時じゃないですか!なぜ、フリー素材モデルになろうと思ったんですか?
ゆかちぃ:…………。
三川:えっと……どうされました?
ゆかちぃ:実はわたし…インタビューされるのがすごく苦手なんです……(笑)。いつも回答に困ってしまうので、今日はノートを持ってきました!
三川:就活ノート…さん!?不思議キャラ全開ですけどあとで掘るとして。
ゆかちぃ:すみません、フリー素材モデルになった理由ですよね? きっかけは「タイムスリップ女子高生」です。当時、Twitterのタイムラインを眺めていたら、偶然、タイムスリップ女子高生の企画を見つけて。まずは応募してみることにしたんです。
三川:昔からモデルになりたい、と思っていたんですか?
ゆかちぃ:「モデルになりたい」という思いはあったかもしれないですね。高校生の頃、校則がすごく厳しくて、なるべく目立たないようにしていたんですけど、大学生になった途端、いろんなことから解放されて。すぐにSNSに飛びつきました。
SNSを見ていたら、当時は「美学生図鑑」や「美人時計」といった美少女コンテンツが流行っていたこともあって、モデルの募集がいくつかあったんです。そこに応募していった結果、「タイムスリップ女子高生」に出会い、モデルとして選んでいただきました。
三川:タイムスリップ女子高生、懐かしいですね。
ゆかちぃ:その後、タイムスリップ女子高生が「PAKUTASO(ぱくたそ)」とコラボすることになり、そのモデルの一人にわたしが選ばれて、フリー素材モデルとしてデビューしました。
当時はフリー素材モデルのことは全く分からなかったですし、自分の画像が使われているのを見て驚くこともあったんですけど、お仕事をいただけることがとにかく嬉しくて。とりあえずやってみよう、と一歩踏み出してみることにしたんです。その結果、今があるので挑戦することはすごく大事だなと思います。
社会人として必要な知識を身につけることが活動の目的
三川:現在、フリー素材モデルの他にどんなことをやっていらっしゃいますか?
ゆかちぃ:フリー素材モデル以外に、企業から依頼されたモデルの仕事もやっています。わたし、アルバイトをしていないので、個人事業主として基本的には企業からのお仕事で収入を得ています。
三川:個人事業主!?大学生って普通カフェとかでバイトしてるんじゃないの!?
ゆかちぃ:社会人として必要な知識を実践でコツコツと身につけるのが、この活動の目標になっています。自分が前に出るよりも、いろんな企業の人とコミュニケーションとれることが、この仕事の面白さというか、醍醐味ですね。
これまで11個のコラボ企画に出演させてもらったのですが、フリー素材モデルだけでなくコンセプトの立案から絵コンテの提出など、ディレクションもやらせてもらっています。他には最近、アパレルブランドとコラボして、企画書を作ったり、ワンピースのデザインもしたりしましたね。
Favorite×河村友歌
私がデザインさせていただいた、オリジナルワンピースが完成しました!おすすめポイントは沢山あるんですが、番はセットアップです︎トップスのみスカートのみでも着られるデザイン!春向け!予約受付中〜♡— 河村友歌(ゆかちぃ) ()
三川:ちなみにSNSアカウント経由で仕事の依頼がきたりしますか?
ゆかちぃ:最近はInstagramからきます。以前はTwitter経由の依頼が多かったので、基本的にはTwitterでの活動をメインにしていた。最近は少しずつInstagramにも軸足を移しつつあります。
三川: Instagramはどのように使われてます?
ゆかちぃ:最初はTwitterにアップできない写真をInstagramにアップしてました。プライベートすぎる内容とか。でも最近は撮影のときの画像も投稿するとか、ポートフォリオのような形で活用していますね。ギャラリー要素が高いです。
“読モ”とは異なる立ち位置でありたい
三川:もうすぐ大学を卒業されると思うのですが、フリー素材モデルの活動は大学卒業後も続けられるんですか?
ゆかちぃ:やっぱり趣味から始まった活動なので、今後もフリー素材を含めモデルの活動を続けていきたいです。ただ、モデルに関しては“仕事”であることをあまり意識せず、自分のやりたいことをやっていければいいかな、と思っています。
三川:仕事を意識したくない、というのは?
ゆかちぃ:仕事を意識してしまうと、自分がやりたくなかったことだったとしても、「仕事だから……」と手を出してしまうかもしれない。それって本当に意味があることなのかな、と。そういう意味では、セルフブランディングは意識しています。
モデルというと、多くの人は“読者モデル”をイメージするかもしれない。わたしも昔は読モという存在に憧れたこともありましたが、今は”フリー素材モデル”というポジションがある。だからこそ、読モとは異なる立ち位置でやっていきたいです。
三川:大学生でここまで考えられてるのはすごいですね…。
ゆかちぃ:自分の思ったようにいろんなことができるのは、学生のうちだけ。社会人になったら、目の前の仕事に集中していかなければいけないので、学生のときは仕事としても、趣味としても自分のやりたいことをやりたいようにしたいです!
まとめ
ありがとうございます!お金を稼ぐためにバイトをするというよりも、自分の可能性を広げたいから、やってみたいこと(バイト)に挑戦するという姿勢に驚きました。ゆかちぃさんといえば「フリー素材モデル」という印象が強かったのですが、お話を聞いてゆかちぃさんの新たな魅力が知れてよかったです。今後の活動も楽しみにしています!