#INSTAGRAM DAY TOKYO 2019 Report

2019 12.2

はじめまして、あをんです。

2019年10月30日

都内某所で開催された「#INSTAGRAM DAY TOKYO 2019」に行って参りました。

今や、日本ではFacebookをも凌ぐメディアとなったInstagram。

「デジタルマーケターとしてこのメディアを掴まないわけにはいかない!」

と思い、Instagramの懐に潜り込んできました。

メディアリリースはもちろん、

私の感じた期待以上の発見と学びを皆様にお伝えできればと思います。

(とても長いので、かいつまんでご覧頂けると幸いです。)

目次

#0 会場
#1 Instagram Innovation Roadmap
#2 日本でInstagramが愛される理由
#3 ブランディング目的の活用方法
#4 パフォーマンスを最大化するための広告クリエイティブ
#5 クリエイターに学ぶInstagram活用法
#6 ダイレクトレスポンス目的の活用方法
#7 総括


#0 会場

会場全体

 前方にスクリーンと座席、後方にアトラクションと軽食が配置されています。会場はとても賑やかで、来場者を楽しませようという姿勢が全面に出ていました。来場してから軽食を飲食し、プレゼンテーションを聴くために前方の席に座り、興味深い話に耳を傾ける、そして休憩時間、振り向くと既に軽食が補充されている。魔法のようなホスピタリティで、来場者へのお心遣いを全身に感じます。

アトラクションと軽食

 会場にはワンハンドで食べられる軽食がたくさん用意されていました。ロゴがプリントされたクッキーや、Instagramのカラーが配色されたスイーツ等々、盛りだくさん!あまりの人気にすぐに品切れになっていました。

「インスタ映え」しそうなアトラクションがいっぱいです!

Instagramストーリーズの機能を体感できるシーソー。私は1人だったので、はしゃぐ女子を横目に見ていました。

上の質問に答えて、右か左かのレバーをひねってチョコをもらうアトラクション。最終的にみんなの答えがチョコの減り具合で分かるようになっています。「可視化したい!」というデジタルのキーワードをこういうところにも感じます。

エントランス

 「入口」と「出口」を頑なに区別して「導線」を守っているのが、「さすがデジタルの会社」と思いました。「途中離脱者」等、来場者の行動を計測していたのかもしれないなぁと。

午前の部終わりのエントランス。「入口」は締め切られているようです
 入り口が封鎖されているので激混み。身をもってユーザービリティを体感する

同時通訳機

 イベントでは、英語での発表もあったため、同時通訳機が貸し出されました。日本の企業も海外を意識して、英語に翻訳しやすいようにプレゼンする必要を感じます。

#1 Instagram Innovation Roadmap

 Instagramのミッションは“Bring you closer to the people and things you love”「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」。Instagramストーリーズや発見タブには、1人ひとりの利用者の興味関心に合わせて最適化されたコンテンツが優先的に表示されるようになっています。そして、プラットフォームとしての特徴は“INTERESTS INSPIRES ACTION”「興味関心が消費者の行動を喚起する」。実際に「投稿を見てすぐに行動を起こした利用者」は83%(日本人の場合、2018年時点)いるようです。

 また、Instagramの機能に関する言及もあり、プレゼンターの方が特に力を込めてお話していたのが「ショッピング機能の可能性」についてでした。アメリカでの「addidas × ドナルド・グローバー」のコラボ事例を紹介して「商品の認知から興味関心の醸成、商品の購買まで利用者を導く」フルファネル・マーケティングの展開をお話されていました。

 なるほど!確かに「興味関心で繋がる」プラットフォームであるInstagramを使えば、コラボのような形で認知・興味関心・購買まで最短距離でいけるかもしれない!と思わされました。ひょっとしたらローンチの段階からユーザー発信の商品を作り上げられるかもしれない。実際に「商品やサービスの購入を決めるInstagramを訪れる」国内利用者の割合は80%もあるようなので、認知と興味関心の事例が増えれば、Instagramだけでのプロモーションも現実になるかもしれないですね。

※「addidas × ドナルド・グローバー」のコラボ・スニーカーの事例では「Instagramで発売日を告知→発売日当日にInstagramでリマインド→結果3分程で商品が売り切れた」そうです。

#2 日本でInstagramが愛される理由

 Instagramは、日本での月間アクティブカウント数が直近5年間で2500万アカウントほど増加するほど急速に成長しているプラットフォームです。特にその成長を支える基盤になっているのが「若年層の利用者」かつ「ストーリーズ機能」です。

若年層:このデータは凄まじいですね
検索行動は「ググる」から「タグる」へ(天野彬氏、電通メディアイノベーションラボ主任研究員)

ストーリーズ

 ストーリーズは世界でも特に日本人の利用が圧倒的に多いです。「日本で1日当たりに投稿されるストーリーズの数」は700万投稿(これは映画1万本分よりも長い時間だそうです)、日本人のデイリーアクティブ利用者の70%がストーリーズを使用しています。

 これだけの利用規模を誇るストーリーズ攻略の鍵は「24時間後に消える動画」という特徴を活かして「非公式な情報(舞台裏感)やリアルタイム情報の特別感・親近感」をうまく使うこと。また、「2018年最もよく使われたストーリーズのスタンプ」は「質問スタンプ」だったようで、イベントの後半で登壇されたゆうこすさんも「他のSNSと比較しても段違いに反応が良い」とおっしゃっていました。

まとめ

 肌感覚ではもちろん、様々なデータから見ても、Instagramは日本で非常に身近なプラットフォームになっています。Instagramは今夏からプロダクトチームを日本に設置しましたが、これはアメリカ以外の国では初のことです。こうした点からも、日本に対するInstagramの期待が伺えます。今後、どんな展開を見せるのか、目が離せません。

#3 ブランディング目的の活用方法

 ブランディング目的でInstagramを活用する場合、押さえたいポイントは3つある、とのことでした。

1“BUILD YOUR BLAND” ブランドをつくる

 何気なく使っているInstagramですが、自分のプロフィールページには一体どういう人が訪れているのでしょうか?実は、来訪者のうち、3分の2が非フォロワーだそうです。そう考えると、Instagramをフル活用するには、アカウントのカラーやメッセージが一瞬で伝わるようにプロフィールページを作っておきたいですね。まず「ブランドのアイデンティティを定義する」、そして「ビジネスにおけるInstagramの役割を定義する」ことから始めましょう。

2 “GET CLOSER TO YOUR FANS” ファンとの距離を縮める

 運用側としては、利用者のフィードや発見タブの「上の方に」「一度ならず」自社の投稿が現れてほしいですよね。そのためには、Instagramの「アルゴリズム」を理解して運用する必要があります。「アルゴリズム」は、利用者からの「シグナル」を受け取って、利用者それぞれにとって関連度の高い投稿をフィードの上位に掲載します。Instagramのミッションに沿った機能ですね。「シグナル」は数多くあるようですが、当日言及されたのは「INTEREST」「RELATIONSHIP」の2つです。

 プロフィールページに残るフィードの投稿も工夫が必要です。自社のアイデンティティが伝わるように投稿に統一感を持たせつつ、安定してシグナルを貯めるために定期的に更新しましょう。こうして貯まったデータをもとにアカウントをモニターし、コンテンツの質を上げて改善していくことが重要です。

 ストーリーズではインタラクティブ・コミュニケーションが非常に重要な要素です。これはフィード投稿に関しても同様ですが、ストーリーズは質問スタンプやライブ配信等、双方向的なメニューが豊富です。また、24時間後には消滅するというタイムリーな性格を持つ機能をフル活用して、期間限定セールなどのプロモーションや今見ていた利用者だけが見られる特別感を演出できます。

“EXPAND YOUR REACH” リーチを広げる

 自社アカウントを広く知ってもらうためには広告が一番の手段です。

新機能の「ブランドコンテンツ広告」

【IGdayレポート③ Instagramのアルゴリズム理解#InstagramDayTokyo2019(テテマーチ有賀( @areegaga_21 )

https://note.mu/areegaga_21/n/nc536865cba5f

#4 パフォーマンスを最大化するための広告クリエイティブ

 モバイル利用の特徴は「高頻度」「高速」

 「高頻度」は「接触回数が多い」ということ。みなさんもSNSのフィードをスクロールして「あ、更新されない、さっき見たばっかりだからだ」みたいな経験があると思います。Twitterを見て、Instagramを見て、またTwitterを見て、みたいな。

 「高速」というのは「利用者の情報処理が速い」ということ。スマートフォンの出現以降、人間の情報処理速度は劇的に速くなったそうです。写真の研究データは結構衝撃的ですね。

 この「高頻度」と「高速」というモバイルの利用状況を踏まえて、モバイル上で訴求をする場合は「美しく、一言で伝える」「一瞬でアテンションを捉える」「縦動画を最大限活用する」の3つのポイントを押さえることが重要です。

#6 クリエイターに学ぶInstagram活用法

ゆうこすさん登場です

 SNSというと必ず俎上に上がるのが「インフルエンサーマーケティング」。ゆうこすさんはご自身の経験を踏まえて、「ファンはインフルエンサーの好きなものを好きになるため、自分が商品のオタクになるよう努力する」とのこと。商品を訴求する際、代理店にしても自分自身にしても「本当にこの商品が好きだ!」ということを伝えるのがプロモーションの事始めなのかもしれませんね。

 また、ゆうこすさんは情報を発信する際に「誰に向けてのメッセージなのか」を非常に意識するようです。例えば、「クラスの隅っこにいるぶりっ子したいけどできない女の子2,3人」が「ぶりっ子できるためにはどうすればよいか」と考えるようです。年齢や性別だけでなく、ターゲットが具体的にどういう人なのかを肌感覚でイメージすることも重要な要素なのですね。

#7 ダイレクトレスポンス目的の活用方法

 前述しましたように、Instagramは意外にも人々を行動に駆り立てるメディアでもあるようです。こう聞くと、企業の経営者やマーケター、個人事業主の方は獲得の目的でのInstagramの利用はあり得るのかと、好奇心をくすぐられることでしょう。

 実際に、Instagram上では獲得目的の活用が効果を発揮しているようです。「投稿がきっかけで行動を起こしたことがある」利用者は83%、また「ブランドサイト・ECサイト等で後日、商品確認や購入をする」利用者は44%とこれも 半数近い利用者が行動していると記録しています。壇上では他にもいくつか事例も紹介されました。

 上記の事例のように獲得目的でのInstagramの活用を最大化したい場合、「Facebookピクセル」の利用が推奨されます。「Facebookピクセル」によって「フルファネルでの計測」「カスタムオーディエンス・類似オーディエンス」「広告配信の最適化」が可能となります。

#7 総括

 最後に「#INSTAGRAM DAY TOKYO 2019」で私が感じたことをまとめたいと思います。

①Instagramの「おもてなし」

 軽食の準備や、Instagram独自のアトラクションを設けるなど、来場者への「おもてなし」が行き届いていました。参加者は全て、今後Instagramの利用を通じてその成長に貢献してくれる可能性の高い人。こうした来場者をファンにしようと務めるInstagramの姿勢や所作には学ぶものがありました。

②フルファネル・マーケティングへの可能性

 認知から獲得のどの段階でもInstagramを有効な手段として利用できる可能性を感じました。特に「ショッピング」に関するリリースには今後も期待。また、記事内でも言及したとおり、「実店舗の購買につながっている」という点も踏まえれば、OMO・O2O への可能性もあります。Instagramを活用した新しい事例がすぐにでも生まれるのではないかという期待があります。

③関わる全ての人がメディアを創る

 ご登壇された 株式会社アイレップの担当者の方が「Instagramをハックしていく」と言っていたのが印象的でした。「Instagramを創るのはInstagramだけではなく、利用者や広告主企業、広告代理店等、Instagramに関わる全ての人なのだ」と勝手に想像してしまいました。InstagramはInstagramを創ったからこそ、作り手が想定しなかったプロダクトの可能性を提示できるのは利用者や企業、代理店なのだと、その他の媒体に対する見方も変わりました。

壇上でのプレゼンテーション以外にも、たくさんの発見と学びのあるイベントでした。この記事を通して、みなさんにもそのことをお伝えできていれば幸いです。ご一読、ありがとうございました。



Writer あをん
Design 高橋響子
Support 今城加奈子


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