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SNSマーケティングを欧州サッカーから読み解いてみた(後編)

2015 10.29

こんにちは。小川ナオキです。

今回は前回お伝えしたSNSマーケティングを欧州サッカーから読み解いてみた(前編)の後編として、欧州サッカーの試合中におけるSNSマーケティングを事例を元にご紹介します。

 

世界ではさまざまなSNSの楽しみ方があります。特にスポーツにおいては、観戦しているユーザーからの「実況」が、新しい観戦方法として主流となってきています。
テレビやスタジアムで観戦するだけでなく、2ちゃんねるやTwitterなどリアルタイム性の高いメディアを利用し、ユーザー同士が試合を実況しながら観戦することが多くなってきています。
電車の中や授業中など、何らかの状況で試合が見られなくともスマートフォンさえあれば試合の状況がリアルタイムでわかること、またユーザー同士で盛り上がることで、実際にスタジアムで観戦しているかのような一体感を味わうことができることが特性として挙げられます。
スポーツにおいては試合中におけるSNSの使用が主流となっており、リアルタイム視点でのSNSマーケティングが必須となっています。

今回は「リアルタイム」×「SNSマーケティング」事情を欧州有名サッカーチームの事例から読み解いていきます。

独ブンデスリーガ:「ボルシア・ドルトムント」「FSVマインツ05」

ブンデスリーガはチームの大小問わずSNSを主体にしたマーケティングを各チームが積極的に取り入れています。
特に日本人選手が所属するチームは、日本語専用の各種SNSを立ち上げるなど、注力している様子が伺えます。

その中でも今回ご紹介する「ボルシア・ドルトムント」と「FSVマインツ05」は試合中においても両チームの総称を意味したオリジナルのハッシュタグ(#‎M05BVB‬)を活用し、試合に関する最新情報を素早く全世界に発信しています。

Und wo schaut Ihr?//Where will you be watching? #m05bvb #feiertag

Posted by Borussia Dortmund on 2015年10月16日

サッカーにおいては試合中だけでなく、スターティングメンバー発表から試合後のロッカールームまで一試合一試合にストーリーがあります。

ハッシュタグキャプチャ

このようにオリジナルのハッシュタグを使うことで、世界中から莫大に集まる情報、コンテンツの方向性をオフィシャル主体で一元管理することが可能になります。

英プレミアリーグ:マンチェスターユナイテッド

先日のマンチェスターダービーにおいて、ユーザーをTwitterで巻き込み試合を盛り上げている事例です。

マンチェスターダービーの関心度は世界でも非常に高く、2012年にはイギリス、アメリカの二カ国で過去最高となる視聴者数を記録したこともあるほどです。
横断的に世界中のファン同士をつなげるため、オフィシャル主体でハッシュタグ(#mufcfanpics)を設定し、臨場感と一体感を演出しています。

※マンチェスターユナイテッド公式Twitterがユーザーのツイートをリツイートすることも。

またこのようなユーザー主体の試みを行うことで、チームからの一方的な情報発信だけでなく、双方向性のコミュニケーションを成功させている好事例となっています。

独ブンデスリーガ:バイエルン・ミュンヘン

ブンデスリーガの王者バイエルン・ミュンヘンは使用するオフィシャル写真に全てオリジナルのハッシュタグ(#FCBKOE)を入れています。
(#FCBKOEはバイエルン・ミュンヘンと相手チームFCケルンの総称)

WELCOME BACK ROBBEN!! FC Bayern München 1-0 1. FC Köln

Posted by FC Bayern München on 2015年10月24日

またチームが通算1,000勝を記念した際には、#FCB1000というオリジナルハッシュタグを使用し、即座に1,000を祝う公式Instagramアカウントを立ち上げました

公式アカウント内では、1965年のバイエルン・ミュンヘンの初勝利からこれまでの歴史をポートレート風にまとめ、世界中のサッカーファンから反応を集めています。

欧州サッカーのように「トライブ化」したコアなファンを世界中に抱えている強力なコンテンツは、SNS上においても様々な情報、ユーザーコンテンツが日々湯水のように溢れていきます。

こういった強力なコンテンツを有する場合においては、どうやってユーザーにコンテンツへ言及してもらうかという視点ではなく、コンテンツの方向性を整理し、どうやってユーザーに情報を効率的かつ効果的に見せていくかが重要となります。
チームや企業が「今、届けたい情報」を無数にあるコンテンツの中に埋もれさせてはいけません。
ハッシュタグを常に工夫し、発信者側から先にコンテンツの方向性を導き整理することで、情報の波及効果を最大限発揮させるSNSマーケティングが今後スポーツチームだけでなく、アーティスト、企業においても必要となりそうです。


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