吉田拓巳

演出家・クリエイター 吉田拓巳(20)インタビュー 「想像を超えた体験はいずれ拡散材料になる」|石井リナ(連載22)

2016 3.16

こんにちは、石井リナです。

最年少社長として15歳で起業、その後も広告大賞を受賞し、最近ではTBS「サンデー・ジャポン」にコメンテーターとして出演するなど、現在20歳にして経営者・VJ・演出家などとして活躍する吉田拓巳氏(20)をご存知でしょうか。

ブランドのリリースイベントにて友人に紹介してもらったのが彼との出会いだったのですが、20歳とは思えない受け答えや経歴にすぐ興味を持ち、取材を申し込ませて頂きました!

今回のインタビューでは20歳の若者が何を思い起業し、現在は何を生業とし、将来をどう描いているのかを追いたいと思います。また、3月末にはチームラボでの初の試みとなる体験型音楽フェスティバルを開催し、そのプロデュースも手掛けるとのことでしたので、今後のデジタル体験についても、トップクリエイターである彼に尋ねてきました。

インターネットを使って面白いことをしたかった

石井リナ: 早速なのですが、起業やビジネスのスタートが何だったのか、教えてもらってもいいですか?

吉田拓巳:インターネットを使って面白いことをしたい、若い人が暮らしやすい世界になればいいなという思いがあって、2012年に、10代向けの擬似選挙のサービスを始めました。政治に凄く興味があったわけではなく、サービスとかページも6日くらいで作ったんですけど、公開初日で100万PVくらいいきました。それがきっかけでメディアに多く取り上げられたり、広告賞を頂いたりしました。
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石井リナ: 100万PVって凄いですね!どうしてそんなに閲覧されたのでしょうか?

 吉田拓巳:SNSを利用してプロモーション出来ていたのが大きかったんだと思います。ユーザー参加型で、プロジェクトの「TeensOpinion」っていう名前も決定したし、ロゴとかコピー案も、フォロワーに決定権を委ねながら進めていました。

石井リナ: 今でこそTwitterの投票機能があるけれど、それを自力で自然と進めていってたってことですよね。まさにデジタルネイティブですね。

吉田拓巳:Twitterでメンバーも集まってたりしていて。あと幸運なことに、坂本龍一さんやロンドンブーツの田村淳さんなどが見つけてくれて、拡散してくれたことも影響したと思っています。

石井リナ:結果的にトップインフルエンサーも巻き込めていたんですね!

吉田拓巳:それから、ティザーサイトも1週間で1,000万PVくらいまで伸びて、そこからYahooニュースとかどんどんメディア露出が増えて…って感じでしたね。

VJ・演出家として次世代を担うクリエイターに

石井リナ: 最初は政治の擬似選挙サービスだったと思うのですが、今はVJや演出家など幅を広げて活動されてますよね。具体的にどのような活動をされているんですか?

吉田拓巳:僕の会社でいうと、アーティストの舞台や、ファッションブランドのレセプションイベントなど演出全般であったり、Webプロモーション、映像クリエイティブなど、縛られずに、僕達に出来ることは何でもしてます。

石井リナ:アーティストのライブだと、例えばどういう演出をされてるんですか?

吉田拓巳:これは2013年のMINMIさんのライブなんですが、球体にプロジェクションマッピングをしました。

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石井リナ:球体にプロジェクションマッピングしようと思ったのはなぜでしょうか?

吉田拓巳:MINMIさんのLIVEはお客さんが撮影出来る様にしていて、写真映えするものを作ろうと思ったんですよね。拡散されやすいもの、拡散された時に写りがいいものを考えて、プロジェクションマッピングをしました。平面でのプロジェクションマッピングはもう普通だよね、っていう話になり球体に挑戦しました。

石井リナ:
映像以外にも担当されることはあるんですか?

吉田拓巳:照明や、装置の配置、ツアーコンセプト、ツアーロゴ、衣装まで担当させていただくこともあります。あとは他のプロジェクトなのですが、お客さんの声に反応する体験型のイベントを実施したりもしました。

石井リナ:一貫して行うことによる「体験」の付加価値ってありますか?

吉田拓巳:僕達が一貫して請け負うことで、拡散されやすいコンテンツや演出を提供することが可能だと思ってます。そこが僕達の強みでもあるので。

人々が想像していない「体験」はいずれ拡散材料になる

石井リナ:拓巳くんの活動の話を聞いていると、デジタルで非日常を体験させるような仕掛けが多い印象です。

吉田拓巳:MINMIさんのLIVEでもやったんですけど、香りの噴射とかも施策としてやったことがあって、人々が想像していないような体験って結果として、拡散材料になるなと思ってます。

石井リナ:確かにそうですね!

吉田拓巳:今の時代だとみんな体験をシェアしたいっていう欲求が強いと思ってるから、何かしら、「体験」が出来る様な場を提供しようと思ってます。ダンサーが踊ってるのを見ているよりも、もしかしたら、一緒に踊れる方が楽しいかもしれないし。

石井リナ:確かに。私もチームラボとかのデジタル型の体験展示が好きでよく行っちゃうんですけど、リアルに圧倒されるような体験がしたいから行くし、その一方で、シェアしたいから行くみたいなところもあって。あれ、どっちが先だっけ、みたいなことがよくあります。(笑)

吉田拓巳:その2軸は、きっとどっちもありますよね。今は情報もありすぎて、非日常を体感したいっていう欲求も多くの人の中で増えていると思います。12768246_494203244085273_6663993757867655548_o-1024x683

吉田拓巳:僕も、代表の猪子さんも「カオス」な状況や空間が好きで、「合法的にぶっ飛べるっていいよね」って言っていてそうした体験の中に、忘れられない様な経験は残ると思うんですよ。今ってLIVEもフェスもアーティストがいて、演出もアーティストありきだと思うんですけど、そういう固定概念をどんどん壊していきたいと思っています。

石井リナ:確かにSNSで拡散されるのは、想像を超えた感動や体験があったときですよね。そういう時にSNSでつぶやくし、友人にも話したい!って思いますよね。

メンバーのモチベーション管理も仕事のひとつ

石井リナ:「サンデー・ジャポン」の出演の様に、拓巳くん自身がコメンテーターやインフルエンサーとして注目されていることも多いと思うんですが、そのことについてはどう思っていますか?

吉田拓巳:自分たちの会社の宣伝になるから有り難いなと思ってます。

石井リナ: 広告みたいなイメージですね。

吉田拓巳:あとは自分たちが作ったプロダクトがメディアにバンバン出れば、制作チームも喜ぶし、モチベーションも上がるので、それも僕の仕事かなと思ってます。

石井リナ:ハタチとは思えない、偉すぎる…!

吉田拓巳:だからメディア露出もしていこうと思っています。自分たちのプロダクトも宣伝したいし、メンバーのモチベーションも上げていきたいから。

石井リナ: お父さんみたいですね。

吉田拓巳:そうですね、出稼ぎです。(笑)
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騙し騙し、綺麗事に乗せて世の中を変えていく

石井リナ: 会社もそうだし、拓巳くんのチームでやっている事業に一貫性はあるんでしょうか?

吉田拓巳: 特にないんですよね。チームメンバーが面白いと思ったこと、僕達に出来ることですね。

石井リナ:今後していきたいことはありますか?

吉田拓巳:それもあまり縛られたくはなくって。常に新しいこと、面白いことをしていたいですね。大人は夢は何?って聞いてくるけど、予測された未来を走りたくないというか。時代はもの凄い速さで変化しているから、決めていたって仕方ないなと思ってます。

石井リナ:確かに夢や目標は聞かれますよね。

吉田拓巳:大人たちは夢がないといけないみたいに言ってくるけど、何言ってるんだと思って。(笑)

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吉田拓巳:社会は綺麗ごとが好きなので、そこにのせて、だましだまし、社会を変えるみたいなことができたらいいなとも思ってます。例えば、僕がやった擬似選挙とかって、「10代が政治を考える」って良いことって言われるじゃなですか?でも本質は若者の意見を通したいって言うところで。綺麗ごとにのせてだましだましやっていったら、社会が変わっていったり、若者が暮らしやすくなったりすることがしたいなと。

石井リナ:今日はとても刺激的な時間でした!ありがとうございました!

最後に

自分と比べるのもかなりおこがましい話ですが、20歳にして彼が持ち合わせている、聡明さや、チームメンバーへの責任感、将来に固執しない感覚の良さなど、ただただ驚きました。彼と話した後、しばらく茫然としてしまったほど(笑)自分がメディア露出することで、メンバーのモチベーションコントールを出来たら、と話された時にはもはや感動すらしていました。

固定概念に固執されない空間を作り出すスタンスや実績は明らかに日本トップレベルだと思います。年齢は関係ないと本人も話していましたが、年齢や実績に引けをとらない、彼の自立心や行動力が何よりも、目を見張るものだと思います。

若いデジタルネイティブな感覚で、体験型のクリエイティブを提供し続けている様子など、まさしく次世代を引っ張るクリエイターです。演出家、インフルエンサー、経営者という多様なフィールドでの彼の活躍に期待し、注目し続けたいと思います。お忙しい中お時間頂きありがとうございました!
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吉田拓巳(VJ TKMi/Takumi Yoshida)

株式会社セブンセンス 代表取締役
1995.06.29(20歳)
2007年“VJ”の世界に遭遇し、11歳(小学5年生)でグラフィック映像を手掛ける。 Apple Storeでのレギュラーイベントで高い評価を受け、全国各地のイベントに出演。2011年6月(15歳)、株式会社セブンセンスを日本最年少社長として創業。2012年1月Webサービス「お年玉.me」、同年12月に「10代のネット擬似投 票サイトTees Opinion」をリリースし、話題沸騰。2013年4月~2015年3月、エフエム福岡にてレギュラー生番組「VJ TKMi Digital Native Meeting」オンエア。SNSとラジオの新しい可能性を示唆。2013年8月に はアーティストMINMI主催フェス「FREEDOM」、10月からはMINMI全国ライブツアーで映像演出を手掛ける。現在では、飲食店や店舗の空間プロデュース、ファッションブランド・フレグランスブランドなど企業のブランディングなども展開中。講演活動も全国各地で精力的に行っている。
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